Konpei’s NOTE

旅行記や独り言などいろいろ

【GoTo静岡の旅】Part.3 出でよ富士山!

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前回念願の大井川鐵道に乗車、アプト式列車に乗って山奥で大自然を満喫しました。この旅のメインは終わりましたが、最終日なのでもう少し静岡を満喫しようかと思います。今回は宿泊した藤枝からさらに東へ進みます。

前回:【GoTo静岡の旅】Part.2 大井川鐵道で秘境を行く! - Konpei’s NOTE

<目次>

 

ちびまる子ちゃん」のふるさと、清水へ!

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 「さあ~、みんな集まってぇ~ ちびまるこちゃんが始まるよ~ \ワーイ‼/」

このセリフから「おどるポンポコリン」が流れるアニメと言えば日曜18時の「ちびまる子ちゃん」ですよね。到着したここ清水はこの原作者であるさくらももこさん(2018年逝去)の生まれ故郷として有名で、駅構内の案内フラッグもさくら先生が描いています。また、Jリーグ清水エスパルスのホームタウンとしても知られています。昔のエスパルスと言えば日本代表でもプレーした岡崎選手が所属していたイメージが強いですが現在の選手はほとんどわかりませんでした。

さて、ここからはバスに乗って「三保の松原」へ向かいます。この時は曇り空でしたが富士山のてっぺんが見えていました。てっぺんが見えるうちに行かなければ。朝9時前ですが連休中にも関わらず車内は閑散としています。しずてつジャストラインのバスに乗りましたが、アイドリングストップ中にクラシックの音楽がかかるのは斬新だと思いました。

 

羽衣伝説の地、三保の松原

バスは終点に到着。この時点で乗客は私一人でした。ここから15分ほど歩いて三保の松原へ向かいます。三保の松原にたどり着くには松の木々で囲まれた「神の道」を通らなければなりません。

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木製の歩道が整備されていますが、松の根を傷めないようにすることが目的だそうです。今回私は三保の松原に向かう道として歩きましたが、本来は三保の松原を起点に羽衣伝説ゆかりの地とされる「御穂神社」への参道としての役割を果たしています。長さは450メートルあり、時間にすると5分少々かかります。

「神の道」を歩き切りますと売店やレストランなどが立ち並ぶエリアに出てきます。ここにはそれなりに人がいて観光地っぽさがありました。ここからさらに石段を上がってみると足元がコンクリートからさらっさらの砂に変わっていました。目の前には駿河湾が広がっています。さあ、富士山はどう見えるのか!?

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天候は清水駅に着いた時とさほど変わらず曇り空。山頂こそ見えるのですが期待していた姿とは程遠い結果となりました。この後晴れることを願いましょう。周辺をブラブラしてみましたが、「松原」と付くだけあって松の木が辺り一面に広がっています。

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三保の松原と言えば羽衣伝説ゆかりの地として知られていますが、羽衣伝説とはいったいどんなものなのでしょうか。昔々、若い漁師が松の枝に美しい衣が引っかかっているのを見つけました。漁師がそれを手に取ると、天女が現れ以下のようなやり取りが行われました。

天「それは天人の羽衣です。返していただけませんか」

漁「いややわ、なんで返さなあかんねん」

天「その羽衣がないと天に戻ることができないんです!(泣)」

漁「天人の舞を踊ってくれたら返したるわ」

天「羽衣がないと踊れないの、先に返して!!」

漁「先にこれ返したらアンタ踊らずに帰るやろがい!」

天「疑いの心を持っているのは人間だけ、我々天人に偽りの心はありません」

漁「…はっ!おれはなんてことをしてしまったんや。羽衣返しますわ」

このようなやり取りが行われたのちに天女は天人の舞を踊り、天高く昇っていったという物語です。なお、漁師が関西弁をしゃべっていたかどうかは不明です。それを象徴するかのように植樹されているのが「羽衣の松」で、現在植樹されているのは3代目だそうです。この羽衣伝説は能でも演じられており、やがて海外にも広く知られるようになりました。

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その後は三保の松原の歴史などを紹介する施設「みほしるべ」に入館。ここでは松の倒木で作った木琴と海の音や鳥のさえずりなどを組み合わせたオリジナルの曲が流れていました。三保の松原にまつわるものだけで曲を作るのはすごいと思いましたが、私にとっては結構不気味にも聞こえました。聞く人によって感じ方は違うと思いますが、普段聞く曲とは全く違う感じがしました。興味があれば是非聞いてみてください。「オトノキ」という曲だそうです。

「みほしるべ」を出てからは静岡茶のソフトクリームを食べました。文句なしでおいしかったです。ソフトクリームを食べながら再び富士山を見てみましたが依然曇り空で山頂のみがひょっこりと顔を出しているだけという状況。先が思いやられます。

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次の目的地へ向かうべく行きと同じように「神の道」を通ってバス停に向かうのですが、三保の松原近くの駐車場は大混雑。警備員の誘導を待つ車が数百メートルの列をなしていました。4連休の3日目とはいえ、コロナ禍でこの混雑は驚きでした。前日の晩までレンタカーを借りるか否かでものすごく迷っていましたが借りなくて正解でしたね。「神の道」を抜け、せっかくなので御穂神社にも寄りました。

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沼津は激混み!

ここからはさらに東へ向かいます。はっきりとした目的地は決めていませんでしたが、伊豆か沼津に行こうかと思っていたのでひとまず沼津へ向かいます。正直沼津に対するイメージはあまりなかったのですが、人気マンガでアニメやゲーム化もしている「ラブライブサンシャイン」の舞台であることは知っていました。私自身は名前を知っているというだけでマンガもアニメも見たことはないですし、ゲームもしたことがありません。ただ純粋に沼津がどんなところなのか行ってみたかったのです。

沼津駅の改札を出ますと、驚くことに沼津港行きのバスは満員御礼。バスは諦め徒歩で沼津港へ向かいます。駅の目の前には「ラブライブ~」の特設カフェが設けられており、長蛇の列ができていました。「聖地巡礼」を促す町おこしのかたち、これができる町って羨ましいですよね。

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しかし、驚くのはまだ早かったようです。商店街のアーケードにも登場するキャラクター達がお出迎え。歩いていてすれ違うのは聖地巡礼に来たであろうファンの方々ばかりでした。それ以上に道路の渋滞が激しく、先ほど満員で沼津駅を出たバスも全く進んでいないようでした。聖地巡礼もそうでしょうが皆さん何が目当てなのかこの時はまだわかりませんでした。そうこう考えているうちにある場所へたどり着きました。9月末だというのに駅から30分ほど歩いたおかげで結構汗をかきました。

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ここは「びゅうお」、正式名称は「沼津港大型展望水門」。津波から住民の命を守ることを目的に作られた水門で、沼津の町を一望することができる観光スポットとしても機能しています。もちろん富士山も見ることができるのですが、どのように見えるのでしょうか?

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…思ってたんとちゃう!!!

天気が回復したと思ったら三保の松原の時とは真逆、山頂が雲に隠れて麓がしっかり見えていました。ここでも私の求めている姿の富士山は見られず。条件がそろわないと理想の富士山は見られないということがよくわかりました。こうなりゃ仕方ありません、昼飯はうまいもん食いましょう。

ということでやってきたのは「沼津魚市場食堂」という海鮮料理のお店。時間は1時半過ぎと昼飯時のピークを過ぎていましたが行列ができていました。時間に余裕があるので並ぶことにします。私以外のお客さんはほとんどが家族連れやカップルだったこともあり結局は30分以上待つことになりました。並んでいる間ずっと何を食べるか考えていましたが、最終的に海鮮丼をチョイス。港町に来たらやっぱり海鮮丼ですわ。

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港町の魚に外れなし、鮮度抜群の魚を味わうことができました。

もう少し沼津の町を散策すべく沼津港付近を歩き回っていましたがとにかく人の多いこと多いこと。深海水族館も混んでいるのかな、気になったので覗いてみましたが…

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見た瞬間白目でした。アトラクションですね。心苦しいですが密になり得るところは避けましょう。この後バスで沼津駅に帰りましたが、運転士さんも混雑に大層いらだってらっしゃる様子でバスを飛ばし上げてました。気持ちはわかりますけどもね(笑)

改めて沼津駅周辺をぶらつきます。行きとは違う商店街のようですが、ここでも「ラブライブ」を前面に押し出しています。ここまでの推しようだと「はよ大阪帰って黙ってラブライブ見ろや」という雰囲気すら感じます。まだ見ることができていませんが。

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旅の最後は三島で

帰りは新幹線に乗車するので新幹線の駅がある三島まで移動します。次の日も休みなのでもっと長居できたのですが、静岡旅行は最終盤に近づきつつあります。

最後は三島駅前にある庭園、楽寿園に立ち寄り。明治維新で活躍した小松宮彰仁親王の別邸として造営され、現在は三島市が管理しています。また、「国の天然記念物及び名勝」に指定されており、「どうぶつ広場」も併設されておりアルパカやレッサーパンダといった人気の動物たちに会うこともできます。やはり一番人気はレッサーパンダのようで、見ている人の数はどの動物よりも多かったです。

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さらに楽寿園には「小浜池」という池があるのですが、池なのに渇水していることがほとんどという池があります。「池の水全部抜く」って番組がありますがその状態が想像できます。「それは池ではない何かではないのか」と思いましたが、私が行ったときは偶然にも池の水が思いっきり湧いていました。レアですね。せっかくなんで「ラッキー」とポジティブにとらえましょう。

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庭園内をうろついていると閉園時間が近づいてきました。これにて「GoTo静岡の旅」、終了でございます。その後三島駅から新幹線に乗り込み、緑茶ハイを飲みながら大阪に帰りました。

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「GoTo静岡の旅」 総括

今回の旅まで静岡は浜松しか知らなかった筆者ですが、3日間でほぼ静岡横断を達成できてよかったです。自然も豊かで食べ物もおいしく、山も海も味わえる場所なんだということがよくわかりました。かねてからの念願だった大井川鐵道に乗車して絶景を見ることができたことが最も印象深いですが、どこを見ても茶畑と言っても過言ではない風景は圧巻でした。この「GoTo静岡の旅」で私の中の好きな都道府県ランキングが更新されました。静岡は間違いなくトップ3(※)に入ります。繰り返しになりますが文句のつけようがないくらい景色はきれいですし、おいしいものが多いですよね。店などで対応してくださった方も皆さん親切でしたし、好感度爆上げです。次は伊豆の方にでも行きたいもんです。あとは富士山周辺もかな。次行ったときには富士山もきれいな姿を見せてほしいな…

 

今回で「GoTo静岡の旅」シリーズは完結。次回以降はまた過去の旅に関する記事が続いていくと思います。このご時世なのでよろしければ私の記事で旅行気分に浸ってください。これからもよろしくお願いします。では、皆さんごきげんよう!!

【体を動かせ!】ステイホーム中の娯楽とは?

自宅待機のイラスト文字「STAY HOME」

新年早々、二回目の緊急事態宣言が発出されましたね。昨年発出されたときは休日に関しては家からほとんど出ることもなかったですが、今回は時期が時期なので精神的なダメージも考慮しなくてはなりません。というのも筆者は冬と相性が悪いようで精神的に落ち込んだり荒れたりすることが多いのです。私のように冬との相性が悪いという方は少なからずいらっしゃるかと思います。そこで今回のステイホーム期間中にお勧めしたいものが二つ、「ウォーキング」「サイクリング」です。「外出自粛なんだから外に出ちゃダメやろ!」「ステイホームなのに矛盾しているのでは?」というご意見も当然あるかと思いますが、「一人で行う」「必ず密集地を避ける」「徹底した感染防止対策をとる」(後述)という前提でお話をしたいと思います。

ウォーキングとサイクリングを勧める理由としては、私が好きだからという超単純な理由になりますが、それ以上に人と接触する機会は少なく唾液が飛び交うような状況になることもほぼないというのがポイント。感染リスクはかなり少ないと言えます。さらに、家にこもりっぱなしだとどうしても運動不足に陥りやすく、逆に免疫力低下につながって体調を崩すこともあります。今回は再び始まるステイホーム期間に行うウォーキングとサイクリング、それぞれのメリットとデメリットや注意点を解説していきたいと思います!

<目次>

 

1.ウォーキングのメリットとデメリット

ここで一枚の写真を見ていただきましょう。こちらは作者が寝る間も惜しんで作成したと言えば嘘になりますが、ウォーキングのメリットとデメリットをまとめた表でございます。早速見ていただきましょう。

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ウォーキングのメリット・デメリット(筆者作)

それぞれ5つ挙げておりますが、「気軽にリフレッシュできる」というのが最大の特徴で、「何もすることはないけど外に出たい」という時に大した準備をすることもなくできるのです。私みたいに40kmも歩かなければ体力を極端に消耗することもありませんし、大きな荷物も必要ありません。それに歩きながらゆっくりと景色を見ることができるので、何気なく通る道で新たな発見があるかもしれません。さらに音楽を聴きながら機嫌よく歩くことができます。もちろんウォーキングでも交通状況に気を配りながら歩かねばなりませんが、現在は自転車でイヤホンを付けていたら法律違反になりますもんね。

デメリットとしてはまず時間と距離の制約があることでしょうか。我々も人間ですので長時間・長時間歩くと脚への負担が大きくなります。私も実際にやってみましたが、9時間・40kmも歩くと何度も足がつりそうになりますし帰りに歩くのもしんどいです。さらに熱がこもりやすいアスファルトの上を歩くわけですから夏場なんかは猛暑との戦いです。殺人的な紫外線にもさらされるので熱中症のリスクが大いにあります。スポーツはほとんどが「冬がシーズンオフ」ですが、ウォーキングのシーズンオフは夏です。夏場の日中のウォーキングは避けましょう。そして人の目も少しは気にする必要があり、時間と場所を誤ると警察の職務質問を受ける可能性もあります。特に日没以降はマークがきつくなるので、日没と同時にスパッと切り上げる方がよいかと思います。万が一職質を受けた場合も毅然とした態度で受け答えをすれば何ら問題はないはずです。

「ウォーキングはいいけどランニングはダメなの?」という質問が飛んでくるかと思いますので一言。以前にもお話したのですが私は長距離を走るのが苦手なのでウォーキングをやっているだけです。私としてはウォーキングもランニングも似て非なるもの・大して変わらないものと考えていますので、「走る方が好き!」という方はランニングで構いません。好きな方をお選びください!

ちなみに、筆者が敢行した40kmのウォーキングの様子は以下リンクからどうぞ。(露骨な宣伝)

【挑戦】フルマラソンを徒歩で完走する男 - Konpei’s NOTE

 

2.サイクリングのメリット・デメリット

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サイクリングのメリット・デメリット(筆者作)

こちらも5つずつ挙げましたが、正直サイクリングの方が体を動かした実感があります。実際ウォーキングよりも長い距離・広い範囲を移動することができますし、脚力の強化にも効果てきめんです。私がサイクリングの楽しさに気づいたのは高校生の頃。当時は移動手段でしかないという考えでしたが、自転車通学を始めると同時に「なにこれ楽しい」とドはまり。自転車を使うことで行動範囲が格段に広がりましたし、学校や部活の帰り道にいつもと違うルートで帰ったりもできました。またウォーキングでも同じようなことが言えますが、目的地を決めて走り切った時の達成感は何とも言えないものがあります。ただ、帰りのしんどさがあります(笑)

続いてデメリットですが、サイクリングは天候に左右されやすいもので向かい風が吹けば前に進むこともままなりません。さらに雨が降れば体も冷えるのでしんどい思いをするでしょう。雨の中でも構わず漕ぐ猛者もいますが私はイヤですね。また自転車というのはメンテナンスも必要で、面倒かもしれませんがタイヤの空気を定期的に入れなければならないですしギアやチェーンのさびなどにも注意する必要があります。そして何よりも事故のリスクが高まりますので安全を最優先しなければなりません。自転車は「軽車両」に該当しますから基本的に車道を走行します。周囲の交通状況に気を配りながら安全なスピードで走行しましょう。悪路の走行も自転車の劣化が早まる要因になりますのでなるべく避けた方がいいです。

 

3.注意すべきこと

ウォーキング・サイクリングを行う際の注意点として、冒頭で「必ず密集地を避ける」「徹底した感染防止対策をとる」とお伝えしました。密を避けることのできるウォーキングやサイクリングで繁華街など人の多い場所に出てしまうと本末転倒です。例外として、「買い物のついで」という方や休憩などでスーパーなどの商業施設に入ることもあるかと思いますが、マスクの着用はもちろんできるだけ密になる時間を少なくすることが大事だと思います。

そして感染対策についてですが、休憩のタイミングなどで手洗い・うがい・アルコール消毒を適宜行うようにしましょう。特に消毒液は常に携帯しておいて損はないです。これらで感染を100%防止できるという保証はありませんが、当たり前の対策をきっちりととることは何よりも大切だと思います。

時間については皆さんのご都合や体力に合った範囲でやっていただければ結構なのですが、短すぎず長すぎずな時間でやるようにしましょう。短すぎるとどうしても消化不良に終わりますし、長すぎると疲労を抱えて免疫力が落ちてしまいかねません。

 

4.どれがいいかは人それぞれ!

ここまでウォーキングとサイクリングについて紹介してきましたが、ステイホーム中の娯楽など人それぞれです。私みたいに短い時間で外に出て体を動かす方もいれば、読書や映画鑑賞など家の中で過ごすことが好きな方もいらっしゃいますし、自己研鑽に努めるというストイックな方もいらっしゃるでしょう。ご自身の体力や好みに合わせて過ごされたらいいと思います。私も毎日外に出るというわけではないので、ネットフリックスでドラマやアニメを見たり本を読んだりする時間もあるかと思います。先の見えないステイホーム期間ですが、決してストレスを溜めることなく自分のやりたいことをできる範囲で思いのままやっちゃいましょう。

 

最後になりましたが、ウォーキングやサイクリングのメリットとデメリットは筆者が思いつく範囲で記したものです。「これ忘れてんぞ!」ってものがありましたら教えていただければ嬉しく思います。では皆さん、健康第一でストレスを溜めることなくこの状況を乗り切りましょう!!

【あけおめ】2021年の抱負【ことよろ】

皆様、新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。また、当ブログを閲覧いただきありがとうございました。今年も厳しい状況が続くと思いますが、地道にマイペースを貫いて頑張る所存でございます。引き続き宜しくお願いいたします。

さて、新年一発目のブログ更新ということで簡単に本年の抱負を発表してまいります。大きく分けると二つだけですが順に発表いたします。

 

1.共通の趣味を持った「仲間」を作る

まずは一つ目。「国内メインの一人旅」を軸としている当ブログですが、筆者の周りに共通の趣味を持った方というのがほとんどいないというのが現状です。私自身かなり不器用な性格ゆえに、昔から仲間や友達を作るのがとても下手くそです。旅自体は一人で実行したいのですが、どうせなら同じような趣味を持っている方々と経験談を共有したり、旅先での情報共有をしたいなと考えるようになりました。リアルの世界でもSNSの世界でも受け身になりがちな性格ですが、私自身も「小さなことからコツコツと」の精神で背伸びをしすぎず、できることからやっていきたいと思っています。

ということで、ここで一つ宣伝を。当ブログと連動(?)したTwitterアカウントを開設しております。ブログ更新時の通知(筆者による手動)と出先での様子をリアルタイムでお伝えしたり過去の旅の様子を紹介するアカウントですので、是非フォローをお願いいたします!

Konpei@自称ぼっち系旅ブロガー (@KNPI007900) | Twitter

 

2.自分の言葉で自分の意見・やりたいことを伝える

仕事でもプライベートでもそうですが、意見を求められる時があります。当然自分の思っていることを伝えているつもりなのですが、どうしても「コピペ」になっている感じが否めません。というのは、「ネットなどの意見をそのまま引用してしまいがち」なのです。おそらく自分なりに考えてはいるのですが、簡潔に説明しないといけないと思うあまり自分の見聞きしたニュースの記事やそれに対するコメントをそのまま口にしてしまっている時があります。ですから今年は「少々言葉に詰まってもいい」くらいの気概を持って、自分の考えをありのままの自分の言葉で発信しなければならないと思います。ただし、同時に簡潔に伝えるという意識も持ち続けることも大事ですので、少しずつできるように努力します。

 

昨年から続くコロナ禍の影響で今年も何かと制限のかかる1年になるかと思います。むしろ今年は昨年より厳しい状況になりうるとも勝手に考えております。それ故に国内外を問わず自由な行き来も制限される状況も当分は続くことでしょう。昨年はそんな中でも状況が落ち着けばいろいろな場所に出向きましたが、私が住んでいる近畿地方と隣接している地方に限定しました。現在でこそ全国で感染が再拡大し、医療体制もひっ迫し続けていますので大阪にとどまっている状況が一か月ほど続いておりますが、もし仮に状況がひと段落(感染者数や陽性率、重症者病床の使用率など)すれば行動範囲を全国に広げたいと考えています。しかし、一時的に状況が落ち着くとすれば遅くとも春以降になるとは思いますので、それまでは我慢したいと思います。また、場所によって感染状況にバラつきもあるかと思いますので状況がよろしくないエリアへの往来は慎むようにしたいと思います。もしも感染状況が落ち着き、行動範囲を広げられたとしても今まで通りマスク着用や手洗い・うがい、人との接触を最低限まで減らすといった感染防止対策を取りながら行動します。ちなみに、今年行きたいところ/やりたいと考えていることは以下の通りです。

  • 青春18きっぷの旅 第三弾(九州方面を予定)
  • 真冬に豪雪地方に行く
  • どこか一つ離島に行く(隠岐の島、佐渡島などが候補)
  • 一人暮らし?

こんな感じですかね。四つ目の「一人暮らし」に関してはかなり前向きでしたが、私より人生経験が豊富な諸先輩方をはじめとするいろいろな方から「無理せんでええ」的なことを言われているので気持ちがかなり揺らいでいます(笑)

というわけで、抱負ややりたいことをいろいろと書かせていただきましたがこの中の一つだけでも実現できるように頑張っていきます。最後になりましたが本年もどうぞ宜しくお願いいたします!!!

【超超超超激動】2020年を振り返る

2020年も残すところあと少しとなりました。今年は前例のないことばかりで幾度となく心が折れかけたのは私だけではないかと思います。世間的にはマイナスなことばかりでしたが、私としては気づきが多くむしろプラスの多い一年になったのではないかと思います。というのも、自粛期間中に自分と向き合う時間が増え、自分自身をより客観的に見ることができたと自分なりに評価しています。

堅い話は置いといて本題に移ります。今年はこういう一年でしたからあまりアクティブに動けていません。感染対策をとって制限をかけながらの行動になりましたが、それなりに行けるところには行くことができたと思います。3月ぐらいには「もう旅行なんてできない」とまで考えたぐらいでしたが、結果的には様々な制限がありながらも楽しむことができ満足しています。今回は2020年の振り返り、私が行ったところを時系列順で紹介します。かなり駆け足で紹介しますので、各スポットの詳細は各自でお調べくださいm(__)m

<目次>

 

1月

熊野那智大社へ初詣

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2020年の初お出かけです。和歌山の思いっきり南、紀伊勝浦まで行きましたが同じ近畿圏内とは思えないくらいの距離でした。滞在時間が5時間少々だったのに対し、移動時間が片道で4時間近く、往復だと8時間もかかるという異常事態が起こりました。移動時間の方が長い観光なんて齢25にして初めてでした。

初詣を兼ねて熊野那智大社那智の滝に行きました。那智の滝は見上げると首を痛めるのではないかと思うくらいの高さでした。やはり五重塔と滝の組み合わせは絵になりますね。那智大社では初めて御朱印帳を手に入れまして、現在も大きな寺社仏閣に行ったときは書いていただくようにしていますがよく忘れてしまうのでリュックに常備しておかないとだめですね。さて、本宮大社と速玉大社に行くことができるのはいつになることやら…

 

2月

険しい山道を上って備中松山城へ&倉敷の夜景をチラ見

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ついに以前より行きたかった日本三大山城の一つ、岡山の備中松山城へ。しかしその道のりというのが過酷で、最寄りの駅から約1時間半の道のり(途中には山道も!)を経てようやくたどり着くことができます。皆さんは無理せず車やタクシーを使いましょう。天守閣では猫城主の「さんじゅーろー」が待ち構えています。

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帰り際に時間があったので倉敷に寄り道。旅客鉄道と貨物列車の両方が走る水島臨海鉄道に乗車し、海辺の工場群を一望できる公園で夜景を撮ってみました。しかし、何とも言えない仕上がりに。これはこれでいいと思いますが…(自画自賛)

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3月

和歌山・雑賀崎とわかやま電鉄貴志川線

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今年2回目の和歌山来訪です。大阪府民ですが和歌山に行ったことは片手で数えることができる程度です。そんな和歌山の中心地からバスでおよそ40分のところにある雑賀崎は、景色の美しさから「日本のアマルフィと言われている場所です。景色もさることながら、番所庭園などの景勝地もおすすめです。道中で3回ほど野犬に追いかけられそうになったのは冷や汗でした。

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また、「たま駅長」でおなじみの貴志川線にも乗車しました。終点の貴志駅で駅長を務め全国的に知られたたま駅長は数年前に死んでしまいましたが、現在は「ニタマ駅長」が貴志駅の駅長を務めています。ニタマ駅長、図体がでっかいというか結構ぽっちゃりしてました。


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5年ぶりの伊良湖岬

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愛知県渥美半島の先端にある伊良湖岬。実は5年ほど前、筆者がピッチピチの大学生だったころにゼミの合宿で訪れた場所です。当時はタイトなスケジュールで非常に忙しなかったですが、一人で観光するとなると景色が全く違いました。恋人の聖地としても大変有名で、「二人で鳴らすと幸せになれる」という触れ込みの鐘があります。その鐘を意味もなく鳴らしてみましたが、一人で鳴らしたらどんな効果があるんでしょうね。現在のところ、鐘を鳴らした効果は一切実感できていません。

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6月

憂さ晴らしの京都観光!

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4月5月と自粛期間が続いたため、県をまたぐ外出は仕事を除いて3か月ほどできませんでした。落ち着いてきた6月半ばごろ、朝から日が傾くまで時間の許す限り京都を観光しまくるという荒業に出ました。結果、嵐山周辺→伏見稲荷大社清水寺高台寺周辺をはしご。ラストは嵐電に乗車するという欲張りセットぶり。コロナ前は観光客でごった返していたため「近くて遠い」存在の京都でしたが、大がいくらあっても足りないくらい満足しました。

 

7月

海軍の町、舞鶴

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小学校時代に一年だけ昭和風超スパルタ指導の監督の下で野球をやっていた筆者ですが、遠征で舞鶴に行ったことがあります。舞鶴に行ったのはこの一度だけだったので、改めてどんな町か行ってみたくなりました。クルージングで舞鶴港を一望し、赤レンガ倉庫を見て海軍カレーを食べました。小さいころに行ったところは大人になってから再訪した方がよいですね。大人になってはじめてわかる魅力に気づくと思います。

 

8月

玄武洞城崎温泉

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「夏だから涼しいとこ行きたいよね」。そう思った筆者は兵庫の豊岡にある玄武洞へ。最寄りの玄武洞駅からは船をチャーターするという面白いアクセス方法でした。ここで「柱状節理」という言葉を初めて知りました。大昔この近くには火山があり、そのマグマが冷やされたことによってできた多角形の岩が集まって現在の形になったのだとか。涼を求め「洞窟に入れる!」と思って行きましたが中には入れません。逆にめちゃくちゃ暑いです。

その後、某議員が政務活動費で何百回も行ったとされる城崎温泉へ。思い付きで外湯めぐりをしましたが、着替えのシャツを用意しておらず温泉に入ったのに汗まみれのシャツを再び着るという非効率極まりないミスを犯してしまいました。これこそ某議員みたいに泣きたくなりますよね。余談ですが、前回行ったときは学生時代、友人が誘ってくれたのですが、号泣する某議員の写真とともに「城崎行こう」とLINEを送ってきました。あの時は楽しかったなあ。

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 久々の関西脱出!出雲への旅

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8月末、実に5か月ぶりに近畿地方を飛び出し出雲に行きました。「今年いっぱいは近畿を出られない」と覚悟した時期もあっただけに感無量でした。出雲大社だけでなく、出雲そば灯台も楽しむことができました。詳しくは以前にあげた記事をご覧ください!

【復活の一人旅】神話の国、出雲に行こう! - Konpei’s NOTE 

 

2日連続日帰り旅その① 潮岬

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ひそかに「日本の端っこ制覇」を目論んでいる筆者。地元から最も近い「端っこ」が本州最南端として有名な和歌山県の潮岬です。これまた熊野那智大社と同じく行きだけで3時間はかかる場所ですが天気に恵まれ夏空が広がり、電車からの眺めも良く一切苦にはなりませんでした。空模様は最高に素晴らしかったのですが、殺人的な暑さで汗が止まりません。それでも青い空と白い雲、真っ青な海が広がる景色は圧巻の一言。暑さを吹き飛ばしてくれること間違いなしです。いつか青春18きっぷかドライブで紀伊半島一周してみたいです。

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2日連続日帰り旅その② 「ひのとり」で行く、名古屋弾丸ツアー

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今までどこにも行けなかった分を取り戻すべく潮岬から帰ってきた次の日、休む間もなく名古屋へ行きました。利用したのは3月に誕生した近鉄の新型特急「ひのとり」。なんとプレミアムシートに乗車しました。これだけの豪華さで新幹線より安いというのはなんとも魅力的です。陶器メーカーが運営する「ノリタケの森」に行ったり、矢場とんでとんかつを食べたり、名古屋港に保存されている南極観測船「ふじ」を見たりと限られた時間の中でいろいろできて楽しかったです。

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9月

「GoTo静岡の旅」

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4連休を使い人生で一度しか行ったことがなかった静岡へ。掛川の町をブラブラしたり、天竜浜名湖鉄道大井川鐵道といったローカル線に乗車したり、三保の松原や沼津も観光しました。この3日間で静岡が私の中で「好きな県ベスト5」に入ったことは間違いありません。 詳しくは以下の記事をご覧ください!

【GoTo静岡の旅】Part.1 城下町とローカル線 - Konpei’s NOTE

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10月

赤目四十八滝へハイキング

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その名の通り48もの滝がある三重県の「赤目四十八滝」。絶滅危惧種であるオオサンショウウオの生息地としても有名で実際に飼育もしています。ちなみに山椒のようなにおいを出すことからこの名が付いたらしいです。滝の最深部までは早歩きでも1時間半は見ておいた方がいいです。足場が岩だらけで道も狭く、離合の際は譲り合いながら進む必要があります。それでもいやというほどマイナスイオンを浴びることができますので、癒しの欲しい方は是非。

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岐阜・樽見鉄道に乗車

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私にとって至福の時というのが「乗り物の中から景色を眺めている時」なのですが、知らない土地でこれをやるのが最高に幸せな瞬間です。要するに「乗り鉄」の端くれです。ということで、岐阜の大垣から本巣市樽見までの34.5kmを結ぶ樽見鉄道に乗車。終点の樽見駅から20分ほど歩くと国の天然記念物である根尾谷淡墨桜が、水鳥(みどり)駅の近くには120年近く前に起こった濃尾地震(国内最大の内陸地震)の爪痕を残す根尾谷断層があります。また、沿線上に「モレラ岐阜」という大型ショッピングモールがあり、帰りの電車は地元の買い物客でごった返していました。列車は1両しかないので完全なる「密」状態でした。Social Distance!

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11月

兵庫・北条鉄道に乗車

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こちらも初乗車のローカル線、北条鉄道兵庫県西部の小野市にある粟生駅から加西市北条町駅までの13.7kmを結ぶ路線です。かつてはバスと列車のハーフ的存在である「レールバス」が走っていましたが、現在は他社に譲渡されたようです。加西市には「兵庫県立フラワーセンター」という植物園があることから、車両の型式が「フラワ」と名付けられています。今年の9月には路線の中間にある法華口駅に交換設備ができた関係で3往復の増便が実現しました。北条鉄道の今後に期待です。

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香川でうどん食べまくりの旅

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今年最後の遠出は香川へ。源平合戦の舞台となった屋島特別名勝に指定されている栗林公園、「こんぴらさん」でおなじみの金刀比羅宮、2年半ぶりの再訪となった丸亀城といった香川の有名スポットをはしごしてきました。二日目の朝食を除いて食事はすべてうどん、やっぱりうどんはコシのある讃岐うどんに限ります。ここだけでは収まりきらないので、詳細は後日別で更新できればいいなと思っています。

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以上が2020年の行動記録(一部)です。コロナに翻弄され続けた一年でしたが、こうして振り返ると案外いろいろな場所に出かけることができました。来年以降も当分コロナ禍は続きそうですが、これに臆することなくできるだけアクティブに活動していきたいなと思います。もちろんできる限りの感染防止対策も引き続き抜かりなく行った上で、感染状況を見ながら機敏に活動したいです。

最後になりましたが、来年こそは皆様にとっても良き一年となりますよう祈念いたします。では、よいお年を!!

【みちのくひとり旅】Part.2 ああ松島や、松島や(涙)

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前回、人生で初めての東北の地に降り立った筆者。牛タンに舌鼓を打ち、瑞鳳殿青葉城といった仙台の名所を巡り、ずんだ餅を食しました。しかしその後、ずんだ餅の洗礼か腹痛が筆者を襲い掛かる…というところで終了。今回は日本三景の一つ、松島へ向かいます。前回がまだの方は下のリンクからどうぞ!

前回:【みちのくひとり旅】Part.1 ずんだ餅の洗礼 - Konpei’s NOTE

<目次>

 

大都会仙台?

腹痛を抱えたまま仙台駅に戻り、駅前のロフトの中のトイレに駆け込みました。外に出ると雨が降ってきました。写真にもはっきりと雨粒が写っています。次の日も雨模様ということで、天気には期待が持てなさそうです。

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ところで、仙台駅って大きいですよね。新幹線も乗り入れているのでそれなりに大きいとは思っていましたが、思っていたより栄えていましたね。初めて来たところというのは「ここはあそこと似ているな」という感情を抱きがちなのですが、仙台は唯一無二な気がします。駅周辺を見てもバカ高い高層ビルが乱立しているというわけでもないですし、独特の雰囲気があるようにも感じました。

松島へ行くために仙石線に乗車するのですが、なんとホームが地下にあります。そもそも地下にホームがあることを初めて知りました。改めて仙台すげえって思いました。

仙石線は仙台のひとつ前の駅であるあおば通駅から陸前原ノ町駅までは地下を通ります。途中の宮城野原駅東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地であるKoboパーク宮城(現在は「楽天生命パーク」)の最寄り駅なので楽天の球団歌が発車メロディになっています。

 

虹がお出迎え! しかし…

仙台からおよそ40分で松島海岸駅に到着。ホームに降り立つと雨はやみ、虹がかかっていました!

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虹なんて年に1回見られるかどうかわからないんですよね。でもこれを世界遺産で見られたというのは縁起がいい。ああ、松島が楽しみだ。

松島海岸駅から15分ほど歩くと海辺へ出ます。やはり、日本三景の一つであることを大々的にアピールしています。日本三景というのは、江戸時代に儒学者林春斎が記した「日本国事跡考」の中で特に美しいとした景色のことで、この松島のほか京都の天橋立や広島の宮島が選ばれています。また、今回のタイトルにも一部を採用しましたが「松島や ああ松島や 松島や」という句が有名です。この句は松尾芭蕉が詠んだものと思われがちですが、実は芭蕉は松島では句を詠んでいないのです。しかも本当は「松島や さて松島や 松島や」と詠まれたものです。これを作ったのは江戸時代の狂歌師・田原坊という人物。芭蕉が松島を見たときの気持ちをパロディ風に詠んだものとされています。それが後世に語り継がれ今に至るというわけでございます。

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天橋立や宮島は一度ずつ行ったことがありますが、遠く東北の地にある松島なんぞは関西人の私にとっては憧れの地でありました。「とびきり最高の景色がみられるんやろなあ」とハードルを上げまくり、ワクワクが止まりません。

しかし、初めての東北で浮足立ったのかろくに下調べをしていなかった私。時刻はすでに16時半を回っていました。観光地のこの時間は「閉店ガラガラタイム」なのです。限られた時間ではありますが、行けるところに行きます。

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こちらは松島のシンボルとして有名な瑞巌寺に隣接する五大堂すかし橋。中に五大明王像を安置していることからそう呼ばれるようになりました。五大明王とは中央に大聖不動明王、その周りに東方降三世、西方大威徳、南方軍茶利、北方金剛夜叉を指します。全員名前がいかつい。ケンカを売られようもんなら多分10秒足らずでボコられます。

足場が列車の線路みたいになっているすかし橋はその名の通り下が透けて見える構造となっていることからこの名が付きました。五大堂のお参りをするときに「心も体も乱れがないように足元をよく見つめて気を引き締めて渡りなさい」というメッセージが込められているとも言われています。

偉そうに説明しましたが、この時は景色のことに気を取られ歴史のことは考えてもいませんでした。観光はその地の歴史を知る貴重な機会なのですが、この時の私はどうやら落ち着きがなかったようです。反省しなければ…

その後、赤くきれいな橋が島に向かって架かっているのを見つけました。看板を見ると橋の先にある「福浦島」には魅力的なものがいっぱいありそうだったので迷うことなく島へ!

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しかしここで閉店ガラガラの時間に。私の前を歩いていた二人組が係員のおじさまに静止されてしまったのです。橋を渡るには受付で200円の入場料を払ったうえで入場券の提示が必要だったそうですが、少し回り込んでみると橋の入り口に入ることができる柵が開けっ放しになっていたのです。何も知らない私はそこから入りこんでしまいましたが、タダで渡るなんてルール違反ですし罰当たり以外の何物でもないので撤退しました。

ということで、初めての松島は不完全燃焼に終わってしまいました。タイトルの(涙)とはこのことです。近くにあった定食屋でカキフライを食べて松島を後にしました。カキフライめちゃくちゃおいしかったです。食うことに夢中だったのと不完全燃焼に終わったショックから写真を撮れませんでした。いつかリベンジしたいですが、何年先になることやら。最後に松島の風景を一気にどうぞ。

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落ち込んでいる暇はない!

完全にタイムスケジュールが狂ってしまいましたが、まだ東北は始まったばかり。この日の宿に移動するため電車に乗りますが、ものの10分で辺りが暗くなりました。海辺から駅に戻るまでの10分です。

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この時、松島海岸駅の駅舎にいたのは私を含め数人でしたが、物静かでかなり不気味な雰囲気すら感じました。日中の暑さを忘れさせるくらいの涼しい海風、電車が線路を通過する音も響いてきます。このような雰囲気は嫌いではなくむしろ好きなのですが、寒いくらいの海風が不気味さを演出していた感じがします。なんか伝わりにくくてスミマセン。

さて、本日の宿は多賀城駅近くのルートイン。初めてルートインに宿泊しましたが、これまでに泊まったビジネスホテルとはレベルが違いました。ベッドの横に立派なソファとテーブルまでついていて、一人には十分すぎるくらいの空間でした。ルートインの中でもトップクラスじゃないでしょうかね。このほか、広々とした大浴場もありました。普段朝は風呂に入りませんが、夜と朝の2回入りました。ルートインってこんなにいいホテルだったんですね。「宿は妥協するな」と前日の自分に言ってやりたいですね!(Part.0参照)

 

謎!仙台へ戻る!

翌朝、多賀城を後にし仙台へ戻ります。仙台→松島→多賀城→仙台といった具合にUターンしてしまいました。というのも、高速バス北に向かうのに仙台まで戻らざるを得ないのです。そのためだけにわざわざ来た道を戻ります。今考えたらもっと効率的な方法があったんですが、慣れない地なのでしゃーなしですかね。

乗車する高速バスは「高速乗合バス」なので、予約は不要ですが並ばなければなりません。席が埋まってしまったら乗車はできないので早めに乗り場へ着かねばならないのですが、乗り場に着いた時には15人ほど並んでいました。失礼ながら油断していました。座れないことはないですがどうせなら車窓を見ながら移動したいですよね。一抹の不安を抱きながらも結果的に窓側を確保できたのでよかったです。

今回はここで区切りまして、次回は人生初上陸となるあの県へ行きます。当ブログの草創期に次回予告としてNKHってやつをやっていましたが、「誰が興味あんねん!」って話ですよね。恐縮ですが、久々にやらせていただきます!

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では、この辺で失礼します。皆さん、ごきげんよう

【怒涛の9連発】大阪難読地名の旅 Part.3

始める前に嘆きます。体力的にハードなこのシリーズですが、調べるのもかなりの時間がかかります。それを自分の言葉でわかりやすく伝えるということって特に大変なんですね。のっけから愚痴を失礼しました。前回は下のリンクからどうぞ。

前回:【久方ぶり】大阪難読地名の旅 Part.2 - Konpei’s NOTE

<目次>

 

11.安立(2020.11.1訪問)

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  • 所在地:大阪市住之江区
  • 読み方:あんりゅう
  • 到達難易度:★★☆☆☆
  • 初見殺し度:★★☆☆☆

阪堺電車の沿線に位置する町です。最寄りは安立町の電停ですが、少し西へ行くと南海本線の住之江駅に出ることもできます。さらに、「安立商店街」という昔ながらのアーケードを構えた商店街があります。ここがこの町のメインストリートといったところでしょうか。

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町名の由来ですが、江戸時代にこの地にすんでいた医師「半井安立(なからいあんりゅう)」から名付けられたそうです。半井の家系は徳川将軍家御典医で、安立も腕の良い医者で多くの人から信頼を得ていた「名医」としてその名が知られていました。

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商店街の入り口に一寸法師ゆかりの安立町という看板が掲げられています。針で戦うことで知られている一寸法師ですが、安立町はかつて針の行商人が多く住んでいたそうです。一寸法師住吉大社付近にルーツがあるということなので直接の関係があるかどうかはっきりとわかりませんが、住吉大社に近いといった理由で便乗したともいわれています。

 

12.遠里小野(2020.11.1訪問)

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大阪市の南端、大和川沿いに位置するのが「遠里小野」です。大和川には遠里小野橋という橋が架かり、川を超えた堺市にも「遠里小野町」という地名が存在します。普通「遠」という字を「お」とは読みませんので初見の方は困惑待ったなしです。

最寄り駅はこちらも難読、南海高野線我孫子前駅です。「我孫子」については後ほど紹介します。また、大阪シティバスの停留所に「おりおの橋」という停留所があります。こちらは初見殺しを回避するためかひらがな表記です。

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この地名は万葉集に記録があるほど古くからあり、「とをさとをの」と読まれていました。この他、「瓜生野(うりうの)」から訛ったとする記録もあります。

住吉の遠里小野(とほさとをの)の真榛(まはり)もち摺れる衣の盛り過ぎ行く

上の歌は実際に万葉集に載っていたものです。万葉集にはこの歌以外にも「遠里小野」というワードが入っている歌がいくつかあるそうです。

 

13.我孫子(2020.11.1訪問)

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  • 所在地:大阪市住吉区
  • 読み方:あびこ
  • 到達難易度:★☆☆☆☆
  • 初見殺し度:★★★★☆

遠里小野の最寄駅として、我孫子前駅を挙げましたので続けて紹介しましょう。「我が孫の子」と書いて「あびこ」と読みます。最寄り駅はJR阪和線我孫子町駅と大阪メトロ堺筋線あびこ駅です。

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この地名はかつてこの地に住んでいた豪族、依羅吾彦(よさみのあびこ)からきています。依羅氏は朝鮮にあった百済からの渡来人だったことから「吾」は朝鮮語で「あ」を表す「我」、「孫子」は「孫の子」を意味する「隔子」から転じたものとされています。さらに、この住吉の地はかつて海に面していたことから、漁師を意味する「網曳子」からできた説もあるそうです。依羅吾彦も「依羅→寄網」+「吾彦→網曳子」という説があるとのこと。なるほど、わからん(笑)

なお、千葉県にも我孫子市という場所がありますが、こちらは大阪と由来が異なるそうなので割愛します。

 

14.立売堀(2020.11.1訪問)

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  • 所在地:大阪市西区
  • 読み方:いたちぼり
  • 到達難易度:★☆☆☆☆
  • 初見殺し度:★★★★★★

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初見殺し度が限界突破しました。特殊な訓練を積んだ大阪府民の方ぐらいしか読めない地名です。私も最近読み方を知ってびっくりポンでございました。場所としては地下鉄中央線・千日前線阿波座駅の南側。見上げてみると阪神高速、周囲には様々なビルが立ち並んでいます。

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なぜこのような地名となったのでしょうか。その昔、東北地方の盟主だった伊達氏が大坂冬の陣及び夏の陣でこの付近に堀を作って陣地を構え、その跡を掘り足して川としたことにより伊達堀(だてぼり)と呼ばれました。やがて「いたちぼり」と呼ばれるようになり、材木の立ち売りが認められるようになったことで読み方はそのままで「立売堀」と字を当てたという説があります。「伊達」というのもかなり難しい読み方ですが、そこから転じて今の読み方になったんですね。この他にも「動物のイタチがいたから」といったシンプルな説もあります。

 

15.放出東(2020.11.7訪問)

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  • 所在地:大阪市鶴見区
  • 読み方:はなてんひがし
  • 到達難易度:★★☆☆☆
  • 初見殺し度:★★★★★

日付は変わって11月7日。暇を持て余すためのウォーキングを兼ねて難読地名ハントに出かけました。「ほうしゅつひがし」と読んだ方、正解ではありませんがそれが普通だと思います。昔は「ハナテン中古車センター」という中古車屋がありましたが、現在は新卒を大量に採用することで知られるビッグモーターに変わりました。小さいときにテレビやラジオで「♪ハナテン中古車センタ~」というサウンドロゴを耳にしたことがあります。大阪府民の方ならご存知かと思います。

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説としては主に2つあります。1つがかつて存在した河内湖という湖から淀川への放出口に位置していたことから「はなちで」→「はなちてん」→「はなてん」と訛った説、もう一つは熱田神宮から草薙の剣を盗んだ新羅の僧・道行の乗った船が難破してこの地に漂着、神の怒りを恐れて草薙の剣を放った(=放出した)という説などがあります。

 

16.茨田大宮(2020.11.7訪問)

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  • 所在地:大阪市鶴見区
  • 読み方:まったおおみや
  • 到達難易度:★★☆☆☆
  • 初見殺し度:★★★★☆

続いてこちらも鶴見区にある茨田大宮。大阪市の東端に位置し、北へ進むと門真市へ、東へ進むと大東市に入ります。謎の鉄塔が目印の三井アウトレットパークがこの町のシンボルです。この鉄塔ですが昔はアトラクションとして機能しており、高さ20~30mぐらいまで上がってゆっくりと下りてくる気球型のエレベーター的なものがありました。子供の頃に一回親と乗りましたが高所恐怖症の私としては今思い出すとかなり怖かったです。

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由来としては、日本書紀などに記載がある茨田(万牟田)湿地仁徳天皇の時代に「北の河」とされた現在の淀川の氾濫を防ぐために築かれた茨田堤からきているとされています。読み方としては「まった」以外にも「まむた」「まんだ」という読み方があり、そこから転じて今の読み方になったという説があります。なお、「まむた」は湿地帯を指す言葉ともいわれているそうです。

 

17.住道(2020.11.7訪問)

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  • 所在地:大東市
  • 読み方:すみのどう
  • 到達難易度:★★☆☆☆
  • 初見殺し度:★★☆☆☆

この企画の一発目に「住道矢田(すんじやた)」という地名を紹介しましたが、今度は「すみのどう」と読みます。住道矢田東住吉区でしたが、住道は大東市にあります。混同しないように注意しましょう。

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駅名にもなっている町名ですが、規模としてはJR学研都市線住道駅前のわずかなエリアのみ。「○○住道店」といったお店が多くありますが、所在地の地名としては住道から外れています。お客さんがアクセスしやすいようにそのような手法をとっているのでしょうか。

住道のルーツは1889年、明治22年までさかのぼります。町村制が施行されたことによりいくつかの村やまちが合併され「住道村」が発足します。この名は舟運が盛んだったころに大和方面へ向かう船の荷物を積み替える場所として栄えていた「角ノ堂浜」 が由来となっています。その後、「住道町」と名前が変わり、1956年に現在の大東市が発足しました。

 

18.御厨(2020.11.7訪問)

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  • 所在地:東大阪市
  • 読み方:みくりや
  • 到達難易度:★★☆☆☆
  • 初見殺し度:★★★★☆

この日最後の難読地名は東大阪市にある御厨。近鉄奈良線八戸ノ里駅から北に10分ほど歩いた場所にあります。北から順に「御厨」「御厨中」「御厨南」という地名が並び、付近には大阪商業大学のキャンパスもあります。ちなみに私は同じ東大阪にある某マンモス大学に通っておりました。ここまで言ったらもうお分かりだと思います(笑)

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「御厨」という言葉は古来より「神の台所」を指す言葉で、お供え物である神饌を調進する場所を意味します。同時に神饌を調進するための領地を意味する言葉でもあり、神社が地域の特産物を納める代わりに神税が免除される荘園を指すものとしても使われました。鎌倉時代には全国に500余りの「御厨」が存在したそうです。その名残で現在も地名や名字として使われているのです。

 

19.道修町(2020.11.21訪問)

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  • 所在地:大阪市中央区
  • 読み方:どしょうまち
  • 到達難易度:★☆☆☆☆
  • 初見殺し度:★★★★★★

このシリーズ2回目の限界突破でございます。初見殺し度と同じく私の脚が限界突破した先日の徒歩マラソンの道中で通ったので逃すことなく記録しました。御堂筋・堺筋などを東西に貫く細長い街で、商品のネーミングセンスに定評のある小林製薬の本社ビルも存在します。

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ここは「薬の街」として有名な場所であり、先ほどの小林製薬以外にも武田薬品工業塩野義製薬田辺三菱製薬といった製薬大手が本社を構えています。江戸時代に輸入薬を扱う「薬種問屋」がこの地に集住したことがはじまりとされています。その後、日本を産地とする薬を検査する「和薬種改会所」が設けられ、日本で売り買いされる薬がここ道修町に集められ、そこでの検査をクリアした薬が全国へ流通されていった時代もあったそうです。町名の由来としては「近くに『道修寺』という寺があったことから名づけられた」という説や、北山道修(きたやまどうしゅう)という薬学者がいたことから名づけられた説などが存在します。

 

今回はここまでですが、なんとまだ折り返しにも達していません。あと30か所以上回らなければなりません。いつ終わるかわかりませんが、来年の夏までには必ず終わらせたいと思います。1年以上時間を費やしてしまうと夏が来て猛暑で足止めを食らってしまいますからね。最後に次の目的地を決めるルーレットを回して終わります。

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次回は「包近町」からスタート。実際に行けるのは年明けになりそうですが、当ブログはまだ更新する予定です。では、皆さんごきげんよう

次回:【チャリで来た】大阪難読地名の旅 Part.4 - Konpei’s NOTE

 

【参考としたサイト等(一部)】

高砂橋・成清橋と「安立」由来 西住之江を辿る - 大阪府保険医協会

大阪に関するよくある質問 - 大阪市立図書館

我孫子=あびこの由来 : すみよし探歩

大阪市西区:西区のあらまし (区政情報>西区について)

「放出」の地名の由来

大阪市鶴見区:区名、地名の由来 (区政情報>区のあらまし)

住道町 - Wikipedia

御厨 - Wikipedia

なにわ地名よもやま話 道修町 | 地図から学ぶ、生薬(きぐすり)のふるさと | 漢方を知る | 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com

【GoTo静岡の旅】Part.2 大井川鐵道で秘境を行く!

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前回は静岡遠征初日。掛川の城下町を散策し天竜浜名湖鉄道でちょっとしたローカル線の旅を楽しみ、ラーメンと餃子を食べたところで終了。今回はこの遠征のメイン、大井川鐵道に乗車します。

【GoTo静岡の旅】Part.1 城下町とローカル線 - Konpei’s NOTE

<目次>

 

気分は遠足に行く小学生!?

旅というものは疲れるもので、普通であればベッドに入れば比較的すぐに眠りにつくことができます。しかしこの日は遠足前日の小学生にでもなったのか全く眠れず。寝ていたとは思いますが、寝た感じが皆無なのです。目をつむっているのに意識が遠のかないというアレです。旅先でこんな目に遭ったのはおそらく初めてです。

そして翌朝、眠れなかったわりに目覚めは意外とすっきり。ホテルにはバイキング会場がなかったため、朝食は前日にコンビニで買ったパンなどで済ませました。大井川鐵道の始発駅、金谷駅へは掛川からわずか2駅ですが駅間が長いため15分ほどかかります。JR金谷駅を出て右側に大井川鐵道金谷駅があります。こちらも天竜浜名湖鉄道掛川駅と同様、始発駅なのに駅感がありません。

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ここで、大井川鐵道の概要を。金谷から千頭までの大井川本線と、千頭から井川までの井川線と2つの路線に分かれます。大井川本線は普通の列車が走っていますが、井川線は日本唯一のアプト式列車」が走ります。「アプト式列車」とは、急こう配を上るため車体の下に歯車が付いた列車のこと。この歯車と線路の真ん中に敷かれた歯形のレール(ラックレール)をかみ合わせて坂道を上り下りします。井川線アプトいちしろ駅長島ダム駅の間で採用されています。

そして、窓口で金谷から井川までの全線と路線バスの一部区間で使用可能な「奥大井周遊きっぷ」を購入。普段は4,980円のところ、キャンペーン価格ということで(ほぼ)50%オフの2,450円。金谷から井川までの運賃が3,180円ですから、往復すればキャンペーンがなくても元が取れてしまう悪魔的乗車券でございます。このほか、A3サイズの沿線ガイドやノベルティのマスクケースまで頂いちゃいました。至れり尽くせりとはまさにこのことか。

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まるで「大井川再生工場」!?

乗車券を買った後、JRの乗り換え口からハイキングに行かれる方々とみられる集団がやって来ました。その後も観光客の方々がぞろぞろとホームに集まります。窓口には3人ほどしか駅員さんがいらっしゃらなかったのですが、素早く丁寧に対応します。

そして出発時刻になりました。やってきた列車はいかにも年季が入っているであろう車両、写真やらで見覚えがあるのですが初めて乗車する車両であることは間違いありません。

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調べてみますと、かつて南海電車の急行・特急で使用された21000系。製造年は驚愕の1958年。なんと62年選手です。難波から高野山を結ぶ高野線で使用されていた車両とのことで、急こう配を上る車両という共通点から大井川鐵道に譲られたのでしょう。このほか、近鉄特急で活躍していた16000系や東急や青森の十和田電鉄で走っていた7200系も活躍中です。さらに、現在は引退済みですが京阪電車で「テレビカー」として活躍した3000系も走っていました。

大井川鐵道はSLが有名ですが、このように他社で役目を終えた車両を再利用することで有名です。最近は南海で走っていた車両が新たに導入予定ということで、「大井川再生工場」(勝手に命名)の今後に注目です。

21000系の車内を撮影したいところでしたが、たくさんの方が乗車されていたため控えました。座席は赤いモケットに転換クロスシート、座面が意外に低く沈み込む感じがしました。60年以上使われている車両ですが、乗り心地は悪くありません。

金谷から一駅の新金谷駅では「きかんしゃトーマス」のキャラクターを模したSL機関車が止まっていました。これ目当ての家族連れの方も多くいらっしゃいました。新金谷を過ぎると車窓からは静岡を象徴する茶畑、大井川の清流を眺めることができます。あいにくの天候ですが、茶畑はいつ見てもきれいな緑色してますね。

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日本唯一のアプト式列車に乗車

金谷駅から1時間10分ちょいで終点の千頭駅に到着しました。この先の井川線は線路の形状が変わるため、乗り換えが必要です。ここにもトーマスのキャラクターが並びます。

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井川線への乗り換え口では駅員さんが検温を実施しています。検温をパスできれば黄色い紙のリストバンドが渡されるのでそれを見える場所に着用します。井川線の車両は大井川本線の車両と比べて小型ですが、その分両数が長くなります。1両につき32人乗車可能ということで、小ささのわりにキャパシティはそれなりにあります。体感としては遊園地にあるミニSLとかその辺の乗り物に乗っている感覚です。

ここからの井川線南アルプスあぷとラインの愛称が付けられており、元々は大井川水系のダム建設での資材運搬用のトロッコとして作られました。それを奥大井エリアの観光列車として転用したという経緯があります。

千頭駅を出た列車は大井川上流に向けてゆっくりと進んでいきます。カーブが多い路線なのですが、カーブを曲がるときは特に「ギギギ~」とけたたましく音を立てて曲がっていきます。都会の列車でここまで音を立てる列車は現代ではそうそうないでしょう。だだし、この列車だとその音さえも楽しむことができてしまいます。

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井川線の駅は今までの駅よりも「秘境色」マシマシといった感じで、ホームすらない駅もあります。これを見たときは流石の私も度肝を抜かされました。改札がないならまだしも、ホームもないし駅名標を立てただけといった構造です。日本にはまだまだ知らない光景があるもんですね。非日常の景色に驚く間もなく列車はアプトいちしろ駅に着きました。ここでアプト式機関車を連結し、急斜面を上っていきます。機関車の側面にはアプト式機関車を表す歯車と歯形のレールのイラストが描かれています。

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ここから長島ダム駅まで1区間のみですがこのアプト式機関車が引っ張っていきます。カーブを曲がるときのきしむ音に加え、歯車とレールの噛み合う音も聞こえます。列車に乗っているときは大したことはないのですが、外から見ると相当な傾斜があります。

アプト式と言えば、かつては群馬県碓氷峠を鉄道で超える際にも使われていました。1963年にアプト式碓氷峠から姿を消しましたが、その後も碓氷峠の急こう配を上り下りするために電気機関車を連結しての上り下りが必須となりました。現在は北陸新幹線の開業に伴い、この区間は廃止され遊歩道として活用されています。一度行ってみたいものです。

 

秘境は続くよどこまでも

急こう配を上ると行ったことがないですがマチュピチュに近い雰囲気の建造物が見えてきました。駅名にもなっている長島ダムです。完成は2002年と比較的新しいダムとのことです。ここで機関車の切り離しを行います。千頭方面へ向かう対向列車もここで機関車の連結を行います。

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列車はかなり奥まったところまで上ってきたようです。川の色も濃い目のエメラルドグリーンに変わってきました。ここで大井川鐵道を代表する名所の一つ、「レインボーブリッジ」を渡ります。高いところから眺めるこの橋は絶景とのことなので、あとで寄ってみようかと思います。

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先ほどお話しした駅のお話ですが、井川線の駅はこのような所ばかりです。下の尾盛駅はホームがある分まだ中規模の駅といったところでしょうか。

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千頭駅から1時間と40分ほどしてようやく終点の井川駅に到着。金谷駅からは3時間が過ぎていました。これだけ内容盛りだくさんの鉄道路線は後にも先にもこれが初めてになるのではないでしょうか。

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井川駅を出て5分ほどでまたダムが見えてきました。中部電力管轄の井川ダムです。近くには「井川展示館」という博物館もあります。トイレ休憩だけの使用にとどまりましたが…

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トイレ休憩もそこそこに井川駅にとんぼ返りします。この後はレインボーブリッジの絶景を見るために奥大井湖上駅に向かいます。

 

山奥の「レインボーブリッジ」

井川駅に戻り、乗ってきた電車の折り返しに乗って千頭方面へ。30分ほどで奥大井湖上駅に着きました。大井川鐵道を代表する駅ということでホーム上には十数人の人がいました。どうやら「恋人の聖地」としての役割も担っているのかハート形のベンチが置かれています。さらに、タバコに見せかけた静岡茶「Chabacco」の自販機もあります。お値段は600円と本物のタバコよりも高級品です。お金を入れてボタンを押すまでは普通の自販機と同じですが、この自販機ではSLの写真の上にあるつまみを引っ張らないと商品が出てこない仕組みになっています。

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さらに、「中部の駅100選」にも選出されたようです。これで入っていなければ中部地方の駅どんだけレベル高いんだってなりますね…

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駅のすぐ近くには小さなカフェもあり、軽食を頂くこともできます。ここで昼食にすればよかったのですが、早くレインボーブリッジの絶景を見たかったせいかスルーしてしまいます。最終的な話、この日は昼食なしに終わりました(´;ω;`)

絶景ポイントを目指して山道をずんずん進んでいきます。ここで思わぬ遭遇が。しばらく進んで10メートルほど前方に待ち構えていたのは野生の猿。このまま前進を続けると身ぐるみ剝がされかねません。しかし大事なのは自分の体、そりゃねえぜと泣く泣く引き返します。と思いきや逆に進んでいたことが判明、正しいルートを進みます。歩くこと20分ぐらいでしょうか、ようやく絶景ポイントへたどり着きます!

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素晴らしいの一言です。コロナ禍で大変な年にこんな景色を見られるなんて。来てよかった、静岡。乗ってよかった、大井川鐵道。東京のレインボーブリッジは封鎖できないというけれど、こっちのレインボーブリッジは封鎖して独り占めしたい…

なんかポエム調になってしまいましたがとにかく綺麗でした。私の他にも何人かの観光客の方がいらっしゃいましたが、口をそろえて「きれい」「すごい」とおっしゃっていました。大井川鐵道を語るうえで不可欠なスポットです。少し山道を歩きますが安いもんだと思います。

 

謎の大吊り橋を発見!

次の電車まで1時間以上あるので、奥大井湖上駅からひとつ前の接岨峡温泉駅まで歩いて行きたいと思います。駅間は約2キロほど離れています。

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山道を歩いていると大きな橋が見えてきました。小さなころから橋好きなこの私、行かないはずがございません。この橋は南アルプス接岨大吊橋」、後から調べてびっくりしましたがあのGoogleマップにも反映されていない「謎の橋」です。橋の名前自体は出てきますが、橋にあるはずの川を架ける道は見当たりません。

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ここを渡るとハイキングコースに出ることができるそうで、「八橋小道」という道を歩くことができます。その名の通り、八つの小さな橋を渡るハイキングコースになっています。「吊橋」と聞くとグラグラするイメージがありますが、ここは比較的しっかりしているので安心して渡ることができます。

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 ここからさらに歩きますと、目的地の接岨峡温泉駅が見えてきました。駅前には「森林露天風呂」という小さな温泉施設のほか、川根本町資料館「やまびこ」もあります。いずれも時間がなく行くことができなかったのが残念です。森林露天風呂でひとっ風呂浴びることができていたら最高だったでしょうねえ。

 

来た道をひたすら下る

さて、秘境での時間も終わりに近づいてきました。接岨峡温泉の駅からは電車に乗り来た道を逆戻りです。かなりの山奥に感じますが、これでも海抜496メートルだそうです。あれだけの山道を上ってきたのだからもっとあると思っていました。

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余談ですが、「標高」と「海抜」の違いをご存じでしょうか。ほぼ同じ意味ですが、「標高」は東京湾を基準とした土地の高さ、「海抜」は近傍の海からの土地の高さを表しています。ここではおそらく駿河湾あたりを基準にしていますから「海抜」という表現が使われます。

名残惜しいですが、千頭方面に戻ります。行きが「登山列車」ならば帰りは「下山列車」というべきでしょうか。風景も行きに見たものとほぼ変わりませんが、雨が止み日差しも顔を出しつつあるというのが行きと違ったところです。前夜眠れなかった影響か車内では爆睡でした。「寝る」というよりは「気を失う」といった方が適切かもしれません。

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そして約6時間ぶりに千頭駅に戻ります。半分の方は改札を出て、半分の方は大井川本線に乗り換えました。私は大井川本線金谷駅に戻ります。ここからさらに1時間ちょい列車に揺られます。乗車するのは行きと同じ21000系ですが、ヘッドマークが行きの列車と違います。

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列車は遅れもなく終点の金谷駅に到着。すでに18時を過ぎており、山の麓だからか肌寒さを感じます。白の長袖Tシャツでは寒すぎました。

金谷からは東海道本線に乗り換え、宿がある藤枝へ。夕食を食べ、ホテルにチェックインしてからはハイボール片手に半沢直樹を見て就寝しました。もちろん、この日は目を閉じた瞬間眠ることができました(笑)

 

さて次回ですが、かの有名な「三保の松原」に行きます。さらに、あるアニメの聖地として町おこしに成功したあの町にもいきます。

このGoTo静岡シリーズ、次回は来年になると思います。ただ、別の記事は更新する予定ですのでどうぞお楽しみに。では、みなさんごきげんよう!!

次回:【GoTo静岡の旅】Part.3 出でよ富士山! - Konpei’s NOTE