Konpei’s NOTE

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【3ヶ月半の闘い】親知らず抜歯記

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こんにちは。つい先日親知らずの抜歯が全て終わりました、Konpeiです。

以前の記事の冒頭で、「親知らずを抜くことになり憂鬱だ」と記しましたが、それが終わり達成感に満たされております。今回は、私のおよそ3ヶ月半にも及んだ親知らずとの闘いの記録です。

これから親知らずを抜く方にとってはびっくりさせてしまいかねない内容となりますので、ショックを与えないような表現ができるよう心がけて参ります。では、宜しくお願いします(ー ー;)

 

2019.8.31  無慈悲な宣告

8月末のある日、食事をしていると右上の親知らずが下の歯肉に突き刺さり、満足して噛むことができなくなりました。この先長いこと飲み食いに支障をきたしてしまうのは嫌なので、約10年ぶりに最寄りの歯医者へ行くことに。診察が始まって早々に先生から「親知らずが横向きに生えているかもしれない」と言われレントゲンを撮ります。結果、やはり横向きに生えているみたいで…

「あ〜、これは抜かないとダメやね〜」

「上は問題ないけど、下はホンマに痛いよ〜」

「下抜いたら3週間は痛いよ〜」

先生の穏やかな口調から恐ろしい言葉が次々と放たれます。これこそ「無慈悲」と言っても過言ではないでしょう。

この日、トラブルの基となっていた右上親知らずを抜いてもらうこともできましたが、次の日に山に登る予定を立てていたので、とりあえず歯を削ってもらうという処置を施してもらい、帰宅しました。

帰宅後、不安になって「親知らず 抜歯」で色々と調べましたが、見事裏目に出ました。抜歯後パンパンに腫れ上がる顔、手術の解説動画、その他諸々。精神はズタボロにされ、大きな不安が頭の中を駆け巡ります。昼ごはんもろくに喉を通りませんでした。

これが、約3ヶ月半にも及ぶ親知らずとの闘いの始まりでした。

 

2019.9.28  右上の抜歯

初回の診察からおよそ1ヶ月、ようやく1回目の抜歯の日がやってきました(抜歯をするまでに歯石取りを挟んでいます)。どんな方法でやるのかと思いましたが、麻酔をかけてペンチのようなもので歯根を脱臼させて抜くという原始的なやり方。なんと、ものの数秒で抜き終わりました。麻酔のおかげで痛みもなく、すぐに終わったので思っていたよりもかなり楽でした。

しかし、終わって帰宅した後が辛かったです。思ったほどの痛みはなく、痛み止めも飲みませんでしたが、口の中にドロドロとした血の塊がまとわりついて非常に気持ちが悪い。しかし、これが取れてしまうと「ドライソケット」という症状を引き起こしてしまい、えげつない激痛に見舞われます。食事の時も血の塊が流れないように気をつけて食べなければなりません。

しかし、翌日以降は順調に回復。昼には普通の食事をちょっとずつ食べられるまでに戻っていました。当然、左で噛まざるを得ないのですが。

 

2019.10.12  左上の抜歯

右上の抜歯から二週間、左上の抜歯を行います。「右上そんな痛くなかったし、今回も余裕やろ」とたかを括っていましたが、現実は甘くないものです。右上と同様麻酔をしてから抜歯なのですが、先生曰く「器具が届きにくい」とのこと。「物騒なこと言うなあ」と思いつつ抜歯が始まったのですが、次の瞬間…

痛い、痛い、痛い!!

あまりの痛さにうめき声を漏らす私。予想外でした。先生のお言葉通り、麻酔注射の針がうまく届いていなかったのかどうやら麻酔がうまく効いていなかったようです。麻酔を追加してもらいましたが歯の脱臼もほぼ終わってグラグラになっており、後は歯を取るだけだったので実質麻酔なしで抜歯したことになりました。これは辛すぎる。

 

口腔外科への挑戦権獲得!!

上の抜歯が終わったので、次はいよいよ口腔外科にて下の親知らず抜歯に臨みます。下の埋伏している親知らずの抜歯は一般歯科ではできないので、紹介状を書いてもらいます。しかし受付の方がこの処理に手間取り、20分ほど待機。紹介状とレントゲンのデータを受け取り、薬局で薬をもらって帰宅しました。

なんかこのシステム、ポケモンのゲームに似てますよね。ジムのバッジを8個全て集めたら四天王に挑戦できるみたいな。上の歯を左右抜いたら、口腔外科と言う名の四天王への挑戦権が得られると。

 

帰宅後麻酔が切れるとさすがに痛かったので、痛み止めを飲みました。しかしこれ以降は一錠も飲んでいません。今考えると「よく耐えられたな、俺」と思いますね。

 

2019.11.1  ついに開戦

左上親知らずの抜歯から3週間、ついに口腔外科との初顔合わせ。この日抜くわけではないのですが、行くまでかなり緊張していました。この日は診察だけで抜歯に向けた説明や、血液検査などを受けました。また、親知らず周辺が一部腫れていたので、消毒もしてもらいました。抜歯を約二週間後に予約してお薬をもらって帰宅しました。

ここでも先生からは「抜いた後は痛いですよぉ〜」と言われます。追い討ちかけるのはもうやめてくれぇ!(泣)

 

2019.11.13  左下の抜歯

11月13日、ついにこの日がやってきました。もの凄く緊張していたので、行きの電車内でオールブラックスラグビーニュージーランド代表)の「ハカ」の動画を見て自分を奮い立たせていました(笑)

そして、手術のお時間。大きな注射針が口内に、針が刺さった瞬間痺れが来るほど強力な麻酔を打たれました。次に口の部分に穴を開けた青い布をかぶせられ、メスが入ります。布をかぶせられるのは恐怖緩和の為だとは思いますが、隙間からチラッと器具類が見えるんです。

「歯を削ってもらってる時の謎の香ばしい味(???)はなんなんやろう」

「削る時の音、町工場でなんか作業してるみたいやな」

とか色々考えていると、抜歯が終わったようです。傷口を縫って終了しました。歯は3分割にされていました。所要時間約45分、担当して下さった先生もすごく親切で安心して任せることができました。

 

手術後〜抜糸まで①

手術が終わり、薬局で薬をもらってこの日は終了です。傷口の血を止める為、30分ほどガーゼを噛みます。家に帰ったのは正午ごろ。ご飯は食べられないので、動画でも見て気を紛らわせます。6〜7時間おきに痛み止めを飲むと随分と楽になります。この後、服用の間隔も徐々に開いていきます。さらに痛み止めや抗生剤の他、うがい薬も出されます。手術翌日から傷口の化膿を防ぐ為、食後のうがいで使います。もちろん、かさぶたを流さないよう慎重に…

「抜歯後は熱が出る可能性もある」と親知らずを抜歯した先輩から聞いていたので、大事を取り手術当日と翌日の2日間休みを取りましたが、手術翌日がとにかく暇でした。体を動かすこともできず、やることがかなり制限されるのです。ベットの上でスマホをいじるのみ。会社にいると「ひたすら動画みてえ」とか思うのですが、あれは長時間することではないですね。

食事に関しては、案外普通に飲み食いできました。翌日の夜にカレーを食べた以降、大きなものは小さくカットしながら食べるなど、「ドライソケット」には細心の注意を払います。

時間が経つと、糸で縫い付けられている部分が締め付けられるような感じがします。最初は「ドライソケットか!」と思いヒヤヒヤしましたが、これはこれで嫌な痛みでした。

抜糸当日、麻酔も何もなしで糸を取りますが、チクチクする程度でものの2分で終了。しかし、抜いたところにはまだ穴が空いているようなので、食後のうがいが必須となります。

 

2019.12.13  右下の抜歯

12月13日、ついにラスボスと対峙します。右下は左下と違い、横に生えている上にほとんどが埋まっています。厳しい戦いになりそうだったので、この日も「ハカ」の動画を見て気持ちを奮い立たせます。

前回通り歯を削りつつ分割して取り除いていくのですが、やはり大部分が埋まっている為、時間がかかります。極め付けは最後の残った歯根を抜く時、先生が力いっぱいに抜こうとするので本気で顎が外れるかと思いました。。。

という訳で、1時間ほどで手術終了。歯は5、6分割にされていました。ガーゼを噛んで止血するのですが、血が止まっているという判断から5分しないうちにガーゼが取れました。逆に大丈夫なのかとは思いましたが、後になっても何も起こらなかったので良かったです。

 

手術後〜抜糸まで②

手術後の過ごし方は基本的に左下と同様ですが、痛みの程度としては体感的に右下の方がダントツでした。翌日鏡を見ると、左下の比にならないくらい頬が腫れ、骨を削った影響か激しい頭痛もしました。しかし、その翌日には頭痛も治まり軽い散歩に出ることもできました。

食事に関しても左下と同じで、刺激の強いものや硬いものは避けます。間違えても抜いた方では噛んではいけないので必然的に食事の時間がかかります。

痛みが出てくると痛み止めを飲みますが、これも徐々に服用の間隔が開いていきます。最終的には手術当日と翌日を除き、特別なことは起きないまま一週間後の抜糸を迎えることができました。

 

まとめ、気をつけること

長い時間がかかり、精神的にもナーバスにもなる親知らずの抜歯。最後に私なりのアドバイスをして締めたいと思います。

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・歯磨きはしっかり&フロス等も活用

口内環境が良くないと、親知らずの抜歯に踏み切ることができません。特に歯肉炎など炎症があると、これを治してからでないと治療してくださらないので、歯磨きは毎食後しっかりとしましょう(歯と歯肉の間をマッサージするように)。これに加えて、夜だけでもいいのでデンタルフロスや歯間ブラシを使って歯間の掃除をして歯垢を取り除くことが大事になります。

 

・アルコールは出来るだけ避けるor量を減らす

抜歯が終わるまでは、出来るだけ飲酒は避けた方がいいかと思います。あくまで私個人の見解で根拠もありませんが、アルコールを摂取しない方が抜歯後の痛みもマシな気がしたのです。お酒を飲むにしても、親知らずを治療している間はほどほどに抑えた方がいいでしょう。

 

・「一気抜き」はNG

「パパッと済ませたいから一気に抜く」という方がたまにいらっしゃいますが、やめた方が良いです。体にかかる負担が大きいのもありますが、食事をろくに取ることができません。「食事を取れない=栄養が取れない」ということになりますので、時間をかけてでも片方ずつ抜いた方が体のことを考えると望ましいです。

 

以上が3ヶ月半にも及ぶ、親知らずとの戦いの記録です。これから治療に臨む方々にとって何かしらの参考になれば幸いです。

 

また、このブログは本来「旅行」をメインに取り扱っております。ということで、右下抜歯の約一週間後にこんな企画を実行致しました。

「親知らず抜歯記念、ご褒美旅行in愛知」

近日公開予定です。興味のある方はこちらもご覧ください。

【愛知ご褒美旅行】Part.1 人生初のタイムスリップ! - Konpei’s TRAVEL←Part.1です

 

長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。では、ごきげんよう