【新企画?】大阪難読地名制覇の旅
皆さんこんにちは。コロナくんは本当に厄介ですね。今風の言葉を使うと「ぴえん」でございます。遠出好きな私にとってはまたストレスの溜まる日々が始まりました。
生活に制限がかかる中、とある企画を始動します。名付けて
「大阪難読地名制覇の旅」
かれこれ20数年間大阪に住んでいますが、未だに知らない土地もたくさんあります。そこで、今回のコロナ禍で遠方に行けない状況を逆手にとり初見で読めないであろう大阪の難読地名を実在に訪問し、攻略していこうと思います。
今回難読地名の収集にあたり、下記サイトを参考とさせていただきます。
全部で60個ありますが、難読市町村名は除外します。また、この企画のルールは以下の通りとさせていただきます。
- 移動には公共交通機関を使用するが、マスク着用や手洗い・うがい、手指の消毒など感染防止対策を最大限に行う。
- 近場ならば出来るだけ自転車(以前の記事で紹介したクロスバイク)で移動する。
- ルーレットのアプリを回して目的地を決めることを基本とするが、他の用事ついでに近くに立ち寄った場合はルーレットを回さずに直接行ってもOK。
- 難読地名攻略の証として、必ず一枚は「地名表示板」を撮影する。
このようなルールのもと、大阪の難読地名制覇を目指します。なお、すでに3か所の難読地名を攻略しましたので、今回はその様子を紹介します。
①住道矢田(2020.7.18訪問)
※到達難易度・初見殺し度は私の主観です。
記念すべき一か所目は東住吉区の「住道矢田」へ。天王寺に買い物へ行ったついでに訪問しました。アクセスとしては、天王寺から大阪市バスで住道矢田行きにおよそ30分乗車したところにあります。付近にはバスの他にも近鉄南大阪線の矢田駅がありますが、ピンポイントで行くにはバスの方を利用した方が良いでしょう。
地図からもわかるように、大和川沿いに位置する街ですので川を超えると松原市に入ります。しかし、近くに人が渡れる橋はないので行き来はなかなかハードです。(鉄道橋と高速道路の橋はあります)
地名の由来も調べてみました。話は古墳時代まで遡り、中国からの使者を迎え入れるために開通された住吉の津から大和国への道(住吉道)の途中にあり、名前も住吉道→住道(すみみち)というふうに簡略化され、それがなまって「すんじ」と読むようになった説があるそうです。
(地名の由来には諸説あります。他の難読地でも由来を解説していきますが、あくまで一説ですのでご承知おきください)
②杭全(2020.7.18訪問)
続いては住道矢田と同じく東住吉区に位置する「杭全」です。先ほどの住道矢田からバス一本で行けるので帰りに立ち寄りました。交通アクセスとしては、JR関西本線の東部市場前駅が最寄りとなります。また、近くにはJR貨物の百済貨物ターミナルもあります。「百済」というのも十分読むの難しいですよね…?
位置的には天王寺から僅か一駅の場所ですので、アクセスには不自由しないかと思います。
↑百済貨物ターミナル(2020年3月に撮影)
さて、由来の解説です。この地域の西側を流れる今川の氾濫を防ぐため、「杭を打ち、全てが終わった」ことに由来する説が濃厚だと言われています。そこからどう「くまた」と読んだかはわかりかねますが、先程の住道矢田に比べるとかなりシンプルな由来だと思います。
③御幣島(2020.7.23訪問)
JR東西線の駅にもある「御幣島」。私の初見がいつなのかも覚えていないので、もしかすると物心ついた頃には「みてじま」と読めていたのかもしれません。アクセスとしては、JR東西線の北新地から3駅のところ。要するに梅田エリアのほぼ目と鼻の先と言っても過言ではないような場所にあります。ちなみに、連休中に自宅から芦屋までサイクリングする機会があり、その帰りに立ち寄りました。ちょうどここに着いたタイミングでそこそこの雨に降られ大変でした。
周囲は工場と住宅が立ち並んでいます。西淀川区は工場地帯というイメージがありますが、ほぼそのイメージの通りでした。しかし、海辺に近づくと工場の数はここの比にならないくらい多くなりますので、この辺りは比較的普通の街といった印象でした。
さて、由来の解説といきましょう。御幣島はその名の通りかつては「幣帛島(へいはくじま)」という島だったと考えられています。話はこれまた古墳時代まで遡り、神功皇后という皇族が朝鮮半島の新羅・高句麗・百済から朝貢の約束を果たしました。その帰路で立ち寄ったこの島に御幣(神道の祭祀に用いられる道具)を調整し、国の安泰を願ったと言われています。「ごへいじま」と読まれていたのが「みへいじま」となり、それがなまって「みてじま」となったようです。
最後に
長年大阪に住んでいますが、まだまだ知らない土地があるものです。今回の企画は大阪を知るいい勉強にもなっているので今後が楽しみです。自分の住んでいるエリアの中で行ったことのない土地に出かけ、その由来を知るというのはなかなかできそうでできない体験だと思います。
今回は3ヶ所で終了しましたが、次回の訪問地を決めましょう。ルーレットを回します。
次回は「誉田」からスタート。さて、なんと読むでしょうか。次回までに考えておいてください。お楽しみに!
【出典】