【独り言】自分自身を「アスペ」と疑うワケ
皆さんこんにちは。暑い季節は好きですが、最近のこの暑さは少々やりすぎな気もします。毎日通勤するだけで汗だくです。去年の2倍の量ではなかろうかと思うくらいに…
さて今回の独り言ですが、長い間私が悩んでいることについてお話しさせていただきます。仕事をしたり日常生活を送る上で「生きづらさ」を感じることがあり、それについての考えを述べていこうと思います。少しシリアスなお話になるかも知れませんが最後まで宜しくお願いします!
「変わり者」と言われて
私は小さい頃からよく「変わっている」と言われていました。もちろんその自覚はありません。むしろ「自分はまとも」と思っていたほうなのです。しかし、その考えが揺らぎ始めたのは社会人2年目の冬、仕事を行う上で別部署の上司との会話が噛み合わず仕事をうまく進めることができませんでした。確かに、昔からコミュニケーションで苦労する場面が多々あり、会話のキャッチボールができていないように周りから思われていた部分はあります。周囲から「変わり者」と評されたことを気にもとめなかったツケがここで回ってきたのでしょう。この時、ようやく「違和感」に気づき始めたのです。
身近に感じた「発達障害」
先述の仕事がうまく進まない故に自分にダメ出ししまくり、ついにはメンタル不調に陥りました。ちょうどこの時、テレビで「発達障害」について取り上げられていました。発達障害により他者とのコミュニケーションがうまくいかず、前の職場を退職し発達障害の方を受け入れる企業に就職した方のお話しでした。その人の境遇を見ていますと、「おれも同じような感じなのかな」と考えるようになり、メンタル不調と共に発達障害について心療内科で診察・検査していただくことにしました。
診察の結果、「重度のうつ症状」。心に傷を負いながら仕事をしていたようです。さて、肝心の発達障害についてですが、結論から申しますと「グレーゾーン」でした。発達障害というのは様々な障害をひとまとめにした名前なのですが、この中でもメジャーなのが「ADHD(注意欠陥多動性障害)」と「アスペルガー症候群(以下アスペ)」。私は「アスペの傾向がある」という診断を受けたのです。
※「アスペ」という略称はネット上などで差別的な表現として使われることもあります。ここでは文字数等を勘案し、略称で使わせていただきます。
どうやって「グレーゾーン」とわかったか
発達障害は怪我や病気のように体に変化が起こるようなものではありませんので、聴診器やレントゲンでは何もわかりません。臨床心理士の方から検査を受ける必要があります。
覚えている限りの検査内容ですが、心理士の方から口頭でいくつか問題が出されます。その問題を筆記具を使わず口頭で解答していくというものもあれば、ブロックを用いて見本と同じように並べるといったものがありました。また、検査前にはあらかじめ検査シートみたいなものが配られ、「この発言に対する答え方を記せ」といった問題などが出ました。
この検査だけでは発達障害かどうかはわかりません。このような検査の結果を踏まえ、医師が発達障害か否かを判断します。私が言われたのが「アスペのグレーゾーンである可能性が高い」という内容でした。発達障害と断定するにはどうやら周囲とのズレの大きさも影響するようで、私の場合は多少のズレはあったものの全く仕事ができないというわけでもないようだったので「グレーゾーン」という診断だったのではないかと思います。また、検査で出た数値が極端に低い場合は医師の判断なしに「発達障害」と断定されることもあるようです。本来ならば結果報告書をお見せしたいところですが、ここは割愛します。ちなみに、病院にもよるかもしれませんがこの報告書の持ち帰りは有料です。なかなかの金額でしたのでご注意を…
「アスペ」の特徴とは
次に「アスペ」の特徴とされる項目の中で私の特徴と重複している部分を書き出してみます。
- グループ活動が苦手、一人が好き
- 受け身なコミュニケーション
- オウム返しが多い
- 言語による指示を理解できない
- お世辞や皮肉がわからない、なんでも真に受ける
- 言外の意味が理解できない
- 遠回しな表現ができず、配慮に欠けた言い方をすることがある
- ものごとの全体像を捉えるのが苦手
- 複数作業の同時進行が苦手
- 規則・習慣へのこだわり
多すぎて書ききれません\(^o^)/
こうして見てみるとやはりコミュニケーションに関して苦手なことが多いと感じます。特に「受け身である」という点は子どもの頃から常々感じていたところでもあります。とりわけ、人の名前を呼ぶのも躊躇うくらいコミュニケーションには不安がありますし、自分から学生時代の友人にLINEを送るのも私にとってはとても勇気がいるしエネルギーを使うことなのです。これらに関しては歳を重ねるごとにマシになってきている感じはありますが、現状に甘えることなく少しずつでも改善しなければならない課題だと思っています。
また、作業を進める上でも苦労することが多いです。「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、私を一言で表すと正しくそれなのです。細かいところばかりに気を取られ、全体像に目が行き届かず失敗を繰り返す。こんなことが数えきれないほどありました。最近は自分の中で「脱・木を見て森を見ず」というテーマを意識しているお陰で改善の兆しが見えてきました。
「アスペ」に負けず生きていくには
私としては「アスペだから〇〇できなーい」というのは違うと思っています。「苦手を全て解消しよう!」と無理をしすぎて周囲とのズレを深めてしまうのもダメですが、障害に甘えて言い訳を作ってできないことを増やしていくのは自分の成長につながりません。
自分のできることや得意なことから一つずつコツコツとやっていけば苦手なことが少しずつ解消されていくかも知れません。本気で苦手を解消しようと思うのならとにかく肩肘を張らずにできることからマイペースにやっていくしかないと思います。
私ももう子どもではありませんし、一人で生きていかなければならない年齢です。まだまだ「自立」の意識が芽生えていないように感じるので、仕事・日常生活を通じて色々な経験をして壁にぶつかってでも日々成長していく所存です。
最後に
この世の中には発達障害が原因でコミュニケーションに苦しみ、周囲とのズレが生じたり他人の誤解を招いて苦しんでいる人が沢山います。私から言いたいのは、決してこのような人たちをからかってほしくないということ。彼ら/彼女たちは好きでこうなった訳ではないですし、ご本人も「生きづらさ」を感じながら毎日苦労して生きています。このような人たちを第一印象や先入観だけで批判したり揶揄するのはやめてほしい。批判したり揶揄する前に一度本人の立場に立って考えてみてほしい。私も今まで何度もこのような経験をしているので、発達障害の方が周りにいましたら是非ともご理解いただきたいと思います。
シリアスな内容ですみません。一度自分が考えていることや悩んでいることをぶつけたかったのです。自分なりの考えなので批判もあるかと思いますが、なんせ見てくださる方がとても少ないのでそれを恐れるのも杞憂でしょうか。
では、この辺で締めることとします。また次回、ごきげんよう。