Konpei’s NOTE

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【大阪⇔?】日帰り旅行の限界はどこまで?

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一日は24時間あり、その中でできることは限られています。一日を有効に使うべく趣味に充てるもよし、惰眠を貪るもよし。私の場合、旅先に宿泊せずその日のうちに帰宅する「日帰り旅行」をすることがよくあります。朝早くに出て夜遅くに帰宅するという体力的には少ししんどい旅となりますが、場所によっては限られた滞在時間の中で十分に楽しむことができます。今回は今までに行った日帰り旅行の中で東西南北それぞれの方角で一番遠方に行ったのがどこなのかというのを紹介していきます。

 

日帰りでどこまで行けるの?

私が日帰り旅行をする理由は「宿泊代を浮かせる」、これに尽きます。体力的にはやはりしんどいですが、金銭的には少しセーブすることができます。さらに、交通費にお金をかけることもできるので、行き帰りは新幹線や特急電車を使うことができます。さて、今までに行った日帰り旅行で一番遠い場所を東西南北の順番に紹介していきます。なお、筆者の自宅は大阪北部某所ですので、新幹線も通っている「新大阪駅発着」と考えていただければ結構です。

①東の限界:長野・松本市

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・所要時間:行き約3時間半、帰り約5時間(名古屋から近鉄特急利用のため)

・距離:片道約375km(新大阪から名古屋経由)

・滞在時間(電車の到着~出発まで):約6時間

・日帰り難易度:★★★☆☆

疲労度:★★★☆☆

まずは「東」、長野県は松本市。2019年(10連休あった年)のゴールデンウィークに「松本城に行きたい!」と思って行ってきました。名古屋朝7時発のしなのに乗るべく起床は5時台。しかも松本城に着いたと思ったら目に飛び込んできたのは大行列。入場するまでにかかった時間はディズニーランドやUSJもびっくりの約2時間。自分でもなんでこんなに待つことができたか未だにわかりません。その間、鉄砲隊の実演をやっていたので退屈はしなかったですね。松本城内部は言うまでもなくすごかったですが、想像以上に底冷えがひどく、気温以上の寒さを感じました。個人的に思い出に残っているのは大行列と底冷えとお濠で白鳥がくつろいでいた姿ですね。

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帰りは少しでも節約したかったので名古屋から近鉄特急(アーバンライナーのデラックスシート)に乗りましたが、大行列がなく帰りも新幹線を使っていれば滞在時間はもっと伸ばせたのではないかと思います。名古屋行きのしなのも松本から1時間に一本は出ているので、帰りの電車もその日のうちに帰宅できる時間を乗り換え案内から導き出すことができれば問題はない!…はずです。

②西の限界:鳥取

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・所要時間:行き・帰りともに約2時間40分

・距離:片道約215km

・滞在時間:約6時間半

・日帰り難易度:★☆☆☆☆

疲労度:★★☆☆☆

「西」の限界は鳥取市。4年前のちょうどこの時期に思い付きで「鳥取砂丘に行きたい!」と思い立って実行したわけですが、特急「スーパーはくと」を使えば乗り換えなしで行くことができるので正直余裕で行くことができます。現地では砂丘のほか、海鮮丼に舌鼓を打ったり砂の博物館を見たりと非常に充実していました。先日砂の中から数十年も前のファンタグレープが出てきたと話題になりましたが、そのようなお宝は見つけられませんでした。砂丘から戻ってきた後も時間に余裕ができたので、鳥取城跡を散策することができました。こちらも鳥取市街を一望できて気持ちのいい場所です。

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この日は「スーパーはくと」の始発で大阪を7時半ごろに発ち、鳥取着が10時過ぎ。帰りが17時前の便だったので6時間半以上滞在できましたが、最終となる「スーパーはくと」は18時40分に出て大阪着が21時過ぎなので、その気になれば8時間半も滞在することができます。

③南の限界:和歌山・潮岬

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・所要時間:行き・帰りともに約3時間30分

・距離:約241km

・滞在時間:約5時間

・日帰り難易度:★★★★☆

疲労度:★★★☆☆

続いて「南」の限界は本州最南端の潮岬。ここに関しては沖縄などに行かない限り更新は困難ではないかと思います。行ったのは昨年の8月末、うだるような暑さでしたが潮岬をブラブラしたり橋杭岩を見たりしてきました。ただし、海が青く晴れならば空もきれいなので、きれいな景色を見たいのであれば暑さに耐えてでも夏に行った方が良いと思います。本州最南端の石碑近くにあった「潮風の休憩所」に入るとクーラーがガンガンに効いていて、もはや天国に感じました。昼食は「近大マグロ」を使ったマグロ丼、潮岬の東に浮かぶ紀伊大島という島で養殖研究をしているみたいです。潮岬に行くのは前々からの念願だったので、それがかなってめちゃめちゃ嬉しかったです。

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串本までは特急「くろしお」一本で行くことができるのでそこはどうということはないのですが、ここからさらに潮岬まで行こうもんなら本数が限られているコミュニティバスを利用しなければならないので時間を計算しなければなりません。また、電車自体も本数が非常に少ないので、公共交通を使って潮岬まで行く方は乗り遅れがないよう事前に時刻表とにらめっこしなければなりません。きのくに線は一時間一本の時間帯がほとんどで「くろしお」の本数も限られているため、ヘタすると帰りは各駅停車や快速を乗り継いで帰らざるを得ない…という時間帯もあるようです。この場合、大阪まで5時間ほどかかるようですが、この日は幸いにも行き帰りとも「くろしお」に乗車できたので良かったです。余談ですが、この翌日には名古屋へ日帰り旅行に行きました。二日連続の日帰り旅行となると結構体に堪えますね。

④北の限界:富山

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・所要時間:行き・帰りともに約3時間30分

・距離:約322km

・滞在時間:約6時間

・日帰り難易度:★★★☆☆

疲労度:★★★☆☆

最後は「北」の限界、6月末に行ったばかりの富山です。ここを更新するまでは先ほどの松本が日帰り旅行における東の限界であり北の限界でしたが、方角的には富山の方が北となりますので最北記録を更新したことになります。富山市内とその近郊地を観光しましたが、市内だけでも富山城址や富岩運河公園など見所はたくさんあり、特に富岩運河公園からは水上バスに乗って運河のクルージングを楽しむこともできます。また、富山地方鉄道で15分ほど東に行くと「日本一小さな村」であり、北陸3県唯一の村としても有名な舟橋村に行くことも可能です。また、富山には4年ほど前の夏にも来たことがあるのですが、夜に富岩運河公園に行くとライトアップがされていてとてもきれいでした。

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大阪からのアクセスは特急「サンダーバード」でまずは金沢へ、そこから北陸新幹線へ乗り換えという単純明快なルートです。現在は感染防止の観点から一部の便が運休していますが、本数も非常に充実しているので時間も特段気にする必要はないでしょう。特急と新幹線を使ってでも3時間半かかるのですから、その遠さを実感します。ちなみに、繁忙期の「サンダーバード」は自由席が埋まっている日もあるのでGWやお盆に北陸へ行く場合は早めの座席確保をお勧めします。4年前に行ったときはそれで「立ち席」という地獄を見ましたので…

 

最後に:日帰り旅行で注意すべき点

いくら「日帰り旅行」とは言えど油断は禁物です。なぜならば、「日帰りできない可能性」を排除できないからなのです。仮に終電で帰ろうとしても不測の事態が起こってその日の帰宅ができなくなることだってあります。また、思ったより楽しくて「もう一日いたい!」と心変わりすることもあるかもしれません。荷物は最低限のものに留めるのがベストではありますが、私はこのようなことが起こった時のために宿泊用の荷物もカバンに詰め込んでいます。今までの日帰り旅行でこのようなケースに至ったことはありませんが、歯磨きセットや下着などは持って行くようにしています。

そして電車の場合は日帰りに限らず、乗り遅れがないように行き帰りの時間をしっかりと把握しておかなければなりません。先ほども出た潮岬のように本数が極端に少ないところでは出発前夜に調べるのも遅いくらいです。筆者自身も計画を立てるのはいつも直前ですが、公共交通を使う場合、電車の本数と時間については一番先に調べるようにしています。

 

ここまで東西南北の順に日帰り旅行の限界を紹介してきましたが、今後も更新の余地は大いにあります。幸い筆者が住んでいる大阪は交通網が発達しているので、日帰りであったとしても様々な場所に行くことができます。その気になれば飛行機に乗って沖縄や北海道まで行くことができるという話も聞くので、いつかはやってみたいと思っています。旅行に行きにくい今日この頃ではありますが、各々で感染対策を講じながら無理のない範囲で日帰り旅行を楽しんでみませんか?