Konpei’s NOTE

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【難読地名制覇の旅】番外編 旅の振り返り&ウラ話 

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先日特に惜しまれることもなくフィナーレを迎えた「大阪難読地名制覇の旅」。予告していた通り、今回は後日譚的なものとなります。「ワクチンの副反応が落ち着いてから更新する」と申し上げましたが、案の定37度台後半の熱が出ました。なんとか一日で治り事なきを得まして今はバリバリ元気です。2回接種が完了しましたが、引き続き感染防止のための対策を抜かりなく行います。

今回は、「難読地名制覇の旅」の中で起こったあらゆる出来事をランキング方式で発表しながら旅の振り返りも行っていきます。

 

①「難読度」TOP3

まず始めに、読むのが難しかった地名上位3位をご紹介。難読地名の紹介において、「初見殺し度」という独自のパラメーターを設けていましたが、そのレベルが特に高いと感じた3か所です。

1.茱萸木(くみのき、大阪狭山市

個人的に初見のインパクトがすごかった地名として印象深いのが大阪狭山市にある「茱萸木」。読ませる気がないんですよ。なんの自慢にもなりませんが漢検2級持ってる私でも20数年間生きてて初めて見た漢字ですからね。仕事でたまたま書類にこの地名を記入する機会に恵まれましたが書くのも難しい。特に「萸」の字って「新潟」の「潟」に通ずる中途半端な難しさがあります。

2.遠里小野(おりおの、大阪市住吉区

大阪市の南端、大和川沿いに位置する「遠里小野」。「えーっと、読ませる気はおありで?」と初めて見た瞬間に感じた地名です。近くには「おりおの橋」というバス停もあるのですが、おそらくバス会社の方も「読めるか!」とさじを投げてあえてひらがなにしたんでしょう。ちなみに、万葉集に記載があるほどなのでかなり古くから使われている名前だそうです。

3.立売堀(いたちぼり、大阪市中央区

こちらは正直腹立たしさすら感じましたね。「立」と「売」のセットで「いたち」と読めるわけがない。「名付け人の自己満足なのか?」と。しかし、由来を調べてみますと何となく納得しました。「こんな名付け方もあるんだ」と勉強になります。こんなことで腹を立てていたら、北海道の地名(占冠倶知安etc…)とか見て発狂するかもしれませんね。皆さんは私みたいに難読地名を見ても腹を立てることなく、「ハハハ」と笑って流せるようにしましょう。

 

②「しんどさ」TOP3

続いては、行くのに体力的な消耗が大きかった地域をご紹介。大阪とは言えど、山あいにある地域もたくさんあり、軽い登山となったこともありました。それだけでなく、天候などにも左右されたこともあったので、精神的な消耗も大きかったケースもありました。

1.雁多尾畑(かりんどおばた、柏原市

1位は大阪と奈良の県境近くにある柏原市の「雁多尾畑」。JRの河内堅上駅から徒歩で25分くらいのところにあります。歩くだけなら特に苦痛にはならないのですが、ここの場合ほぼ山の中にある地域なのでちょっとした登山になりました。しかも最初は河内堅上駅のひとつ前にある駅(高井田駅)から雁多尾畑を目指そうとしたのですが、徒歩では困難だったため断念。こちらも坂道が多く大苦戦したのです。もっと簡単に行けると思った私がバカでした。疲れからか、次の日は昼前ぐらいまで寝てましたね。土曜に行ってよかった。

2.誉田(こんだ、羽曳野市

近くに大きな古墳があることで有名な羽曳野市の「誉田」。アクセスは近鉄の古市駅から歩いて10分ちょいのところですが、この日は梅雨末期で天候は災害レベルの大雨。「なんでこんな天気なのに行ったのか」というのが自分でも不思議なレベルですが、案の定駅から歩いて5分で靴下が浸水。傘の存在意義すら薄れてくるレベルの大雨だったので、すごくしんどかったのを覚えています。

3.深野(ふこの、大東市

しんどさ第3位は大東市の「深野」。アクセス自体はそこまで不便ではないのですが、この日使用していたのは自転車(クロスバイク)。東大阪まで自転車を走らせた帰りに目に入ったのが道路標識にある「深野」の文字、「しんどいけどせっかくやし行こう!」とその場のノリと思い付きでチャリを走らせてしまいました。結果的にこの日の総移動距離は40kmほどに達し、しばらくは自転車をこぎたくないと思いました。

 

③「景色」TOP3

この旅を始める前は大阪は端から端までビルや住宅という偏見を持っていた筆者ですが、そのイメージが覆りました。「ここが大阪なのか!」と疑うぐらい景色が美しい場所も多くありましたのでご紹介させていただきます。

1.蕎原(そぶら、貝塚市

貝塚市の山奥にある「蕎原」は大阪のものとは思えないほどの田園風景が広がる地域です。この日は夏の晴れた日でしたので、緑が一面に広がって非常に美しい景色を見ることができました。やる気と時間があれば蕎原を通って和泉葛城山を登ることも可能です。

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2.私市(きさいち、交野市)

京阪交野線の終点でも知られている「私市」、季節によってはハイカーの方も多くみられます。駅から20分ほど歩くと滝があるので、体力に余裕のある方はひと汗かいてからこの滝でマイナスイオンを浴びてみてはいかがでしょうか。小さな滝ですが、気持ちが落ち着きます。

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3.深日(ふけ、岬町)

大阪の中でも一つあるかないかわからないガチな漁港の街である「深日」、「大阪の中では貴重な景色」と言う意味でにランクイン。今年の2月に行きましたが、この日は2月とは思えないほどの陽気でめちゃくちゃ過ごしやすく、なんなら汗をかくくらいの気温でした。漁港の街と言うこともあり、釣りが好きな方は気に入る場所かもしれません。

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④「交通費」TOP3

この旅では公共交通機関に大変お世話になりました。特に南大阪地域の大半を網羅している南海電車が神のように感じました。以前記事にした「大阪市回避の旅」で紹介しましたが、筆者は吹田市民ですのでその中心駅となるJR吹田駅からの交通費となります。ここで紹介するのは複数ある手段の中で最速ルートの交通費となります。

1.蕎原

先ほども登場の「蕎原」が景色との二冠達成です。吹田から新今宮へ出て、南海に乗り換えて貝塚へ。その後、水間鉄道に乗り換えまして最後にコミュニティバスに乗車。計1,400円でございます。大阪府内の移動で交通費1,000円越えってのはちょっとびっくりしますよね…

2.南面利町(なめりちょう、河内長野市

「南面利町」は近隣の町に天野山金剛寺や関西サイクルスポーツセンターなど観光スポットがありますが、こちらは山のふもとにある普通の街です。山道を進むとイノシシ注意の看板があり、大阪らしからぬ風景を見ることができます。ルートはまたも南海を使うルート、新今宮から河内長野へ出て、そこからバスに揺られること20分ほどで到着。合計で1,340円かかります。

3.包近町(かねちかちょう、岸和田市

漢字は違うものの、お笑い第7世代感のある「包近町」が2位にランクイン。桃の名産地としても知られています。ルートは新今宮までは同じでまたまた南海で岸和田へ。岸和田からは牛滝山行きのバスに20分ほど乗車。合計は南面利町に20円届かず、1,320円なり。

 

⑤「緊張感」TOP3

1.出灰(いずりは、高槻市

難読地名の旅でラストを飾った高槻の山奥にある「出灰」。行く前にクマが出てくるという情報を聞いていたので、付け焼刃ですが携帯に鈴のついたストラップを着けていきました。それに、バスの運転士さんに「こいつなんでこんなとこで降りるんや…」みたいな視線で見られないかという不安もありました。登山道も一部区間が災害で通行止めになっていたので、緊張しながら山道を進みます。さらには「河童出没注意」と書かれた看板もあったので、ドキドキしながら50分の滞在時間を過ごしました。

2.毛人谷(えびたに、富田林市)

PL教団がすぐ近くにある「毛人谷」、1/3ほどが市営の墓地で残りがPL教団の施設だったので、何度か「部外者が歩いていていいのか?」という感覚に陥りました。教団の方に捕まるか、熱心な勧誘を受けるかとビビり散らかしていたのですが、ふたを開けてみると颯爽と走り去る車と雨に打たれるアスファルトの音ぐらいしか聞こえませんでした。それはそれで不気味でしたけども。

3.住道矢田(すんじやた、大阪市東住吉区

難読地名の旅で一発目を飾ったのが「住道矢田」でした。一発目ということで、大の大人がひとりで町名表示板を撮るという行為に対して周りの方から白い目で見られてしまうという緊張感がありました。何も犯罪を犯しているわけではないので何か言われても毅然と対応すればよい話なのですが、私は超ビビりなので一発目は非常に緊張しました。今となってはいい思い出。ここからもう一年経ったわけですから、時の速さを痛感します。

 

「後日譚」でもなんでもなく、ただの「振り返り」になってしまいました。一年以上続けたものがこれで本当に終わってしまうとなると非常に寂しい気持ちでいっぱいです。他の都道府県で同じ企画をやりたいという気持ちもありませんので、このような旅をすることはこれからないと思います。しかし、今後もいろいろな土地へ行くことに変わりはありませんので、「旅を楽しむためのちょっとしたスパイス」的な感覚で難読地名に触れていくことができたらと考えています。

最後になりますが、大阪府内で私が紹介した地名以外で「ここも難しいよ!」という場所があれば教えていただけると幸いです。それでは!