Konpei’s NOTE

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【GoTo静岡の旅】Part.3 出でよ富士山!

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前回念願の大井川鐵道に乗車、アプト式列車に乗って山奥で大自然を満喫しました。この旅のメインは終わりましたが、最終日なのでもう少し静岡を満喫しようかと思います。今回は宿泊した藤枝からさらに東へ進みます。

前回:【GoTo静岡の旅】Part.2 大井川鐵道で秘境を行く! - Konpei’s NOTE

<目次>

 

ちびまる子ちゃん」のふるさと、清水へ!

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 「さあ~、みんな集まってぇ~ ちびまるこちゃんが始まるよ~ \ワーイ‼/」

このセリフから「おどるポンポコリン」が流れるアニメと言えば日曜18時の「ちびまる子ちゃん」ですよね。到着したここ清水はこの原作者であるさくらももこさん(2018年逝去)の生まれ故郷として有名で、駅構内の案内フラッグもさくら先生が描いています。また、Jリーグ清水エスパルスのホームタウンとしても知られています。昔のエスパルスと言えば日本代表でもプレーした岡崎選手が所属していたイメージが強いですが現在の選手はほとんどわかりませんでした。

さて、ここからはバスに乗って「三保の松原」へ向かいます。この時は曇り空でしたが富士山のてっぺんが見えていました。てっぺんが見えるうちに行かなければ。朝9時前ですが連休中にも関わらず車内は閑散としています。しずてつジャストラインのバスに乗りましたが、アイドリングストップ中にクラシックの音楽がかかるのは斬新だと思いました。

 

羽衣伝説の地、三保の松原

バスは終点に到着。この時点で乗客は私一人でした。ここから15分ほど歩いて三保の松原へ向かいます。三保の松原にたどり着くには松の木々で囲まれた「神の道」を通らなければなりません。

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木製の歩道が整備されていますが、松の根を傷めないようにすることが目的だそうです。今回私は三保の松原に向かう道として歩きましたが、本来は三保の松原を起点に羽衣伝説ゆかりの地とされる「御穂神社」への参道としての役割を果たしています。長さは450メートルあり、時間にすると5分少々かかります。

「神の道」を歩き切りますと売店やレストランなどが立ち並ぶエリアに出てきます。ここにはそれなりに人がいて観光地っぽさがありました。ここからさらに石段を上がってみると足元がコンクリートからさらっさらの砂に変わっていました。目の前には駿河湾が広がっています。さあ、富士山はどう見えるのか!?

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天候は清水駅に着いた時とさほど変わらず曇り空。山頂こそ見えるのですが期待していた姿とは程遠い結果となりました。この後晴れることを願いましょう。周辺をブラブラしてみましたが、「松原」と付くだけあって松の木が辺り一面に広がっています。

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三保の松原と言えば羽衣伝説ゆかりの地として知られていますが、羽衣伝説とはいったいどんなものなのでしょうか。昔々、若い漁師が松の枝に美しい衣が引っかかっているのを見つけました。漁師がそれを手に取ると、天女が現れ以下のようなやり取りが行われました。

天「それは天人の羽衣です。返していただけませんか」

漁「いややわ、なんで返さなあかんねん」

天「その羽衣がないと天に戻ることができないんです!(泣)」

漁「天人の舞を踊ってくれたら返したるわ」

天「羽衣がないと踊れないの、先に返して!!」

漁「先にこれ返したらアンタ踊らずに帰るやろがい!」

天「疑いの心を持っているのは人間だけ、我々天人に偽りの心はありません」

漁「…はっ!おれはなんてことをしてしまったんや。羽衣返しますわ」

このようなやり取りが行われたのちに天女は天人の舞を踊り、天高く昇っていったという物語です。なお、漁師が関西弁をしゃべっていたかどうかは不明です。それを象徴するかのように植樹されているのが「羽衣の松」で、現在植樹されているのは3代目だそうです。この羽衣伝説は能でも演じられており、やがて海外にも広く知られるようになりました。

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その後は三保の松原の歴史などを紹介する施設「みほしるべ」に入館。ここでは松の倒木で作った木琴と海の音や鳥のさえずりなどを組み合わせたオリジナルの曲が流れていました。三保の松原にまつわるものだけで曲を作るのはすごいと思いましたが、私にとっては結構不気味にも聞こえました。聞く人によって感じ方は違うと思いますが、普段聞く曲とは全く違う感じがしました。興味があれば是非聞いてみてください。「オトノキ」という曲だそうです。

「みほしるべ」を出てからは静岡茶のソフトクリームを食べました。文句なしでおいしかったです。ソフトクリームを食べながら再び富士山を見てみましたが依然曇り空で山頂のみがひょっこりと顔を出しているだけという状況。先が思いやられます。

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次の目的地へ向かうべく行きと同じように「神の道」を通ってバス停に向かうのですが、三保の松原近くの駐車場は大混雑。警備員の誘導を待つ車が数百メートルの列をなしていました。4連休の3日目とはいえ、コロナ禍でこの混雑は驚きでした。前日の晩までレンタカーを借りるか否かでものすごく迷っていましたが借りなくて正解でしたね。「神の道」を抜け、せっかくなので御穂神社にも寄りました。

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沼津は激混み!

ここからはさらに東へ向かいます。はっきりとした目的地は決めていませんでしたが、伊豆か沼津に行こうかと思っていたのでひとまず沼津へ向かいます。正直沼津に対するイメージはあまりなかったのですが、人気マンガでアニメやゲーム化もしている「ラブライブサンシャイン」の舞台であることは知っていました。私自身は名前を知っているというだけでマンガもアニメも見たことはないですし、ゲームもしたことがありません。ただ純粋に沼津がどんなところなのか行ってみたかったのです。

沼津駅の改札を出ますと、驚くことに沼津港行きのバスは満員御礼。バスは諦め徒歩で沼津港へ向かいます。駅の目の前には「ラブライブ~」の特設カフェが設けられており、長蛇の列ができていました。「聖地巡礼」を促す町おこしのかたち、これができる町って羨ましいですよね。

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しかし、驚くのはまだ早かったようです。商店街のアーケードにも登場するキャラクター達がお出迎え。歩いていてすれ違うのは聖地巡礼に来たであろうファンの方々ばかりでした。それ以上に道路の渋滞が激しく、先ほど満員で沼津駅を出たバスも全く進んでいないようでした。聖地巡礼もそうでしょうが皆さん何が目当てなのかこの時はまだわかりませんでした。そうこう考えているうちにある場所へたどり着きました。9月末だというのに駅から30分ほど歩いたおかげで結構汗をかきました。

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ここは「びゅうお」、正式名称は「沼津港大型展望水門」。津波から住民の命を守ることを目的に作られた水門で、沼津の町を一望することができる観光スポットとしても機能しています。もちろん富士山も見ることができるのですが、どのように見えるのでしょうか?

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…思ってたんとちゃう!!!

天気が回復したと思ったら三保の松原の時とは真逆、山頂が雲に隠れて麓がしっかり見えていました。ここでも私の求めている姿の富士山は見られず。条件がそろわないと理想の富士山は見られないということがよくわかりました。こうなりゃ仕方ありません、昼飯はうまいもん食いましょう。

ということでやってきたのは「沼津魚市場食堂」という海鮮料理のお店。時間は1時半過ぎと昼飯時のピークを過ぎていましたが行列ができていました。時間に余裕があるので並ぶことにします。私以外のお客さんはほとんどが家族連れやカップルだったこともあり結局は30分以上待つことになりました。並んでいる間ずっと何を食べるか考えていましたが、最終的に海鮮丼をチョイス。港町に来たらやっぱり海鮮丼ですわ。

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港町の魚に外れなし、鮮度抜群の魚を味わうことができました。

もう少し沼津の町を散策すべく沼津港付近を歩き回っていましたがとにかく人の多いこと多いこと。深海水族館も混んでいるのかな、気になったので覗いてみましたが…

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見た瞬間白目でした。アトラクションですね。心苦しいですが密になり得るところは避けましょう。この後バスで沼津駅に帰りましたが、運転士さんも混雑に大層いらだってらっしゃる様子でバスを飛ばし上げてました。気持ちはわかりますけどもね(笑)

改めて沼津駅周辺をぶらつきます。行きとは違う商店街のようですが、ここでも「ラブライブ」を前面に押し出しています。ここまでの推しようだと「はよ大阪帰って黙ってラブライブ見ろや」という雰囲気すら感じます。まだ見ることができていませんが。

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旅の最後は三島で

帰りは新幹線に乗車するので新幹線の駅がある三島まで移動します。次の日も休みなのでもっと長居できたのですが、静岡旅行は最終盤に近づきつつあります。

最後は三島駅前にある庭園、楽寿園に立ち寄り。明治維新で活躍した小松宮彰仁親王の別邸として造営され、現在は三島市が管理しています。また、「国の天然記念物及び名勝」に指定されており、「どうぶつ広場」も併設されておりアルパカやレッサーパンダといった人気の動物たちに会うこともできます。やはり一番人気はレッサーパンダのようで、見ている人の数はどの動物よりも多かったです。

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さらに楽寿園には「小浜池」という池があるのですが、池なのに渇水していることがほとんどという池があります。「池の水全部抜く」って番組がありますがその状態が想像できます。「それは池ではない何かではないのか」と思いましたが、私が行ったときは偶然にも池の水が思いっきり湧いていました。レアですね。せっかくなんで「ラッキー」とポジティブにとらえましょう。

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庭園内をうろついていると閉園時間が近づいてきました。これにて「GoTo静岡の旅」、終了でございます。その後三島駅から新幹線に乗り込み、緑茶ハイを飲みながら大阪に帰りました。

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「GoTo静岡の旅」 総括

今回の旅まで静岡は浜松しか知らなかった筆者ですが、3日間でほぼ静岡横断を達成できてよかったです。自然も豊かで食べ物もおいしく、山も海も味わえる場所なんだということがよくわかりました。かねてからの念願だった大井川鐵道に乗車して絶景を見ることができたことが最も印象深いですが、どこを見ても茶畑と言っても過言ではない風景は圧巻でした。この「GoTo静岡の旅」で私の中の好きな都道府県ランキングが更新されました。静岡は間違いなくトップ3(※)に入ります。繰り返しになりますが文句のつけようがないくらい景色はきれいですし、おいしいものが多いですよね。店などで対応してくださった方も皆さん親切でしたし、好感度爆上げです。次は伊豆の方にでも行きたいもんです。あとは富士山周辺もかな。次行ったときには富士山もきれいな姿を見せてほしいな…

 

今回で「GoTo静岡の旅」シリーズは完結。次回以降はまた過去の旅に関する記事が続いていくと思います。このご時世なのでよろしければ私の記事で旅行気分に浸ってください。これからもよろしくお願いします。では、皆さんごきげんよう!!