Konpei’s NOTE

旅行記や独り言などいろいろ

【みちのくひとり旅】Part.4 ちょっとだけ栃木観光

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しばらくの間、偉そうに「である調」で記事を書いてきましたが久々に「ですます調」に戻します。最初は「である調」にそこそこ手ごたえを感じていたのですが、回を重ねるうちに「なんかちゃうぞ」と。そういう訳で「ですます調」に戻す次第でございます。気が変わればまた偉そうに「である調」で記事を書くかもしれませんが(笑)

本題に参ります。東北旅行の最終回となりますが今回はつかの間の栃木観光の様子です。前日平泉から宿のある宇都宮まで300kmを南下、泊まっただけで帰るのももったいなかったので宇都宮市内を観光します。時間があれば宇都宮の餃子も食べたいですね。

<目次>

 

採石場だった大谷資料館へ

前夜の荒れた天気とは打って変わって快晴の栃木・宇都宮。どこに行くのかと申しますと、宇都宮市郊外にある「大谷資料館」というところ。「資料館」とは言っても博物館のようなところというよりは洞窟みたいな作りになっていて非常にひんやりとした場所なのだそう。この時期の猛暑をしのぐにはもってこいの場所となります。前夜にホテルで宇都宮の観光名所を探していると出てきたのでここに決めました。目的地を決めるのはいつもギリギリですが、一人旅ではそれが許されますのでね。

東武宇都宮駅近くのバス停からバスに乗り込みます。道中には高校野球の強豪校である作新学院高校がありました。生徒さんと思われる方も乗っていましたが、敷地が引くほどでかいみたいですね。ここまでは地方都市によくある風景が続いていましたが、高速道路の下をくぐると景色が一変。建物の数が減って緑の比率が明らかに増えました。乗車すること30分、ようやく大谷資料館の近くに到着です。周りは大きな岩に囲まれた場所で、採掘が盛んだったことがうかがえます。

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ここ大谷の地で採れる石は地名からそのまま「大谷石」と名付けられており、かつては東京の旧帝国ホテルにも使われたほどの石なのです。かつて地下には巨大な採掘場があり、現在はその採掘場跡を一般に公開しており雰囲気としてはなんだかピラミッドの中にいるような感じがしました。正面から岩が転がってくるタイプのトラップが仕掛けられていてもなんら違和感はないです。また、坑内の平均気温は8度前後となっているので夏場に来ても寒いくらいの体感になっています。ドラマや映画、さらにはアーティストの楽曲PV撮影で使用された実績も多数あり、実際に使われたときの写真も展示されています。1981年の「セーラー服と機関銃」を皮切りにその後も実写映画の方の「るろうに剣心」や「暗殺教室」などで使用されています。

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資料館を出てからは急にむわっとした暑さが体中を覆います。出て数分しないうちに汗が噴き出してきたので近くのカフェで小休止。ジェラートを食べながらクールダウンを試みます。詳しく覚えていませんがイチゴのジェラートなのでおそらくとちおとめを使っているんでしょうね。おいしかったですし涼しくなりました。

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旅の締めは宇都宮餃子!

大谷資料館を後にして宇都宮市街に戻ります。昼食はもちろん宇都宮の餃子ですがその前に大きな神社が近くにあったので先にそこを参拝します。神社の名は「二荒山神社」、街中の神社にも関わらず長い石段が設けられており夏場に参拝するときはかなりきついです。いい意味で市街地にあるような雰囲気が全くありませんでした。

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そしてお待ちかねの昼食。やって来たのは宇都宮餃子会という専門店組織が運営する「くらっせ」の本店。宇都宮にある餃子専門店が5つ一堂に会しており、フードコート形式で好きなお店の餃子を食べることができるのです。さて、今回私がいただくのは「香蘭」の焼き餃子。写真に指が入ってしまったのでその部分を切り取りましたら全体が写らなくなってしまいましたが、味は文句なしでおいしいです。大阪人としては餃子の王将がトップですが、本場のものはそれとは違う良さがありました。「香蘭」の餃子だけでなく、他店舗の餃子も一品ずつ食べて味比べでもすればよかったなあと少し後悔しています。

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帰りは優雅にグリーン車で…

新幹線で宇都宮を出た後、この時の筆者は時間に余裕があれば東京を少しぶらつこうかと思っていたのですが、最終的に疲れから断念しました。このような場合、宇都宮から新大阪の乗車券を通しで購入すれば途中下車も可能でそっちの方が安いという事実を知りませんで宇都宮から東京の乗車券を買ってしまう痛恨のミスを犯してしまったのです。そんなことはつゆ知らず財布のひもがゆるっゆるの筆者、「普通に帰るのは盛り上がりに欠ける」と思い東京からはグリーン車で帰ることにしたのです。そう、人生初の新幹線グリーン車でございます。

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所要時間の短い「のぞみ」で帰ってもよかったのですが、東京→大阪の「のぞみ」だと芸能人が乗っている可能性が高いし絶対萎縮して落ち着かないので「ひかり」に乗車。乗ってびっくり、東京を出て早々にパーサーさんからおしぼりが手渡されたではありませんか! いい紙を使ったおしぼりでしたし、キングカズこと三浦知良選手が写った「ダ〇ディハウス」の広告がプリントされていました。席が広いですしリクライニングも引くほど倒れます。グリーン車の雰囲気に圧倒されつつもゆっくりとくつろぐことができたと思います。この当時24歳でしたが、大人の仲間入りを果たせた気がしました。

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まとめ

初めての東北地方、今回は宮城と岩手の2県に行ってきました。北の地域なので夏でも多少は涼しいだろうと思い込んでいましたがそんなことは一切なく、ずっと暑いままでした。今では夏だと日本中どこでもあっついですね。

さて、一日目から順番に振り返ってまいります。仙台に到着してから早速本場の牛タンに舌鼓を打ち、焼肉屋で食べる牛タンがペラッペラに思えるほどの分厚さと食べ応えに圧倒されました。その後、瑞鳳殿青葉城址など仙台の観光名所や日本三景の一つである松島を観光。ずんだ餅が思いのほかお腹にずしんとくる食べ物だということは忘れもしません。また、松島に着いたのが夕方ごろで閉まっていく店が多かったので、時間配分を多少間違えた感はありました。やはり松島に行くのであれば早い時間から行くのがベストですね。この旅唯一の反省点でもあります。

2日目は朝から雨の中、岩手の平泉へ。毛越寺中尊寺、さらには高館義経堂に行って歴史ある街を散策。奥州藤原氏のすごさと源義経の悲壮な最期について勉強することができました。日本史や古典の授業で出てきた単語が多く、それを実際に現地で目にすることって何よりの勉強になると思います。学生時代にこういう勉強法ができれば一番よかったのですが、大赤字は免れず財布が跡形もなく燃えてなくなるでしょう。

3日目は今回の内容の通り。例のごとく前夜に計画した行き当たりばったりなものでしたが非常に楽しかったですね。神秘的な雰囲気を楽しむことができましたし、暑さを凌ぐにはもってこいの場所でした。餃子もおいしかったし観光地も多いので栃木はもっとクローズアップされてもいいと思いました。

全体を通じた感想ですが、「食」の面で非常に充実した3日間だったと思います。それぞれの地域を代表する料理を大方食べることができて満足でしたし、観光に没頭しすぎて昼食が取れないということもなかったので体力的にも安定した3日間でした。また一部では数年前の震災の爪痕も見られ、松島の定食屋では入り口の扉が浸かるぐらいまで津波がきたそうです。あれほどの災害だったにもかかわらず復興が着々と進んでいる様子を見て安心しました。復興したら終わりという訳ではないと思うので、これからも陰ながら東北地方の益々の発展を願っています。

ここで「みちのくひとり旅」シリーズは完結、次は2018年12月に行った宮崎と鹿児島での様子です。初めての南九州、南国で待ち受けるものとはいったい。是非ご期待ください。では、皆さんごきげんよう